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 するとティアナからこんな情報が

「逃がした……か。でも無理も無いかも」

「えっ?」

「その男は組織のナンバー2に位置している男よ。名前はオーソン・ビーティー。体格が大きい割には素早い動きをするって有名で、何回も今までその身軽さを武器にして警察から逃げ切ったと言うエピソードがヨーロッパ中に轟いているわ。どうやらアメリカでも変わらないみたいね」

 まさかヨーロッパでそれ程有名になっている人物だとは、ニコラスは当然とも言えるが知らなかった。でもやはり逃げられたのは悔しい。

「オーソンか。その男に関しての情報はまだ何か知っているか?」

「そうね、知っている限りだとその組織のナンバー2って言う事と、それから身軽な動きをするって言う事、リーダーをサポートする右腕的な存在であると言う事もあり冷静沈着な性格らしいわ。何でもリーダーが熱くなり易いタイプの人間らしいから、そのリーダーをなだめたり抑えたりする事が彼の役目らしいわね」

 これも今までヨーロッパで捕らえた組織の人間達から聞き出した情報だから定かでは無いけど、と付け加えつつ先程の質問の回答にティアナは戻る。


「で、そのオーソンを見つけて尾行していた訳。昼のオフィス街で人通りが多くて助かったわ。だからこそそのまま上手く尾行する事が出来て、彼等のアジトを突き止める事も出来た。そのアジトのそばで聞いてしまったのよ、その計画をね」

「アジトを突き止めた!? 何処だ、何処にある!?」

 思わず身を乗り出して来るニコラスに若干引き気味になりながらも、ティアナは冷静にその場所を告げる。

「そこはオフィス街の真ん中辺りね。場所で言えば11番アベニュー。あの銀行から意外と近くよ」

「え? と言う事は……」

「そう、遠くに行くと見せかけておいて近くにオーソンは戻って来たのよ。犯人がわざわざ犯行現場の近くに戻って来る事は警察の警戒態勢等の問題もあるから余り考えにくい」

「そうだな。有り得ない話では無いしそう言ったケースもあるにはあるが、そのオーソン? とやらの場合もそうだったのか」


 そうなれば捜索範囲を11番アベニューの辺りに絞って行こう、とニコラスはティアナに提案したが、ティアナからそれに対してはNGが出る。

「いえ……あの男は結構用心深い事でも有名だから恐らくそう言った情報も掴んで先に手を打って、すぐに逃げてしまう筈。実際におとり捜査を仕掛けた事も何回もあるんだけど、どう言う訳か独自の情報ルートをヨーロッパでは持っていたみたいで、おとり捜査に彼が引っかかる事はただの1度も無かったわね」

「と言う事は情報収集能力に長けている男と言う訳か。そんな男が参謀役と言うのであれば、アメリカでも同じ様な手口で捕まらない様にする事は簡単そうだな。……そう言えば、その情報ルートに関しての手がかりはあるのか?」


 だが、ティアナはニコラスの思いもよらない事を口にする。

「え? その情報ルートならもう警察が3ヶ月前に潰したわよ」

「へ? もう解決したのか?」

 きょとんとして間抜けな声を上げたニコラスの疑問に、ティアナは力強く頷いて答えを返す。

「ええ。それでにっちもさっちも行かなくなって、このアメリカに逃げて来たんでしょうね……私の予想だけど。あの組織はどうも詰めが甘い所もあるみたいで、それでフランスで私達パリ警察が追い詰めて逮捕する寸前まで行ったんだけど、悔しい事に間に合わなくてタッチの差で逃げられてしまったわ。どうやら警察が踏み込んで来るって言うその情報も、情報ルートのまだ逮捕されていなかった人間からもたらされたらしいのよね」

「その情報ルートの詳しい話も、出来れば聞かせて欲しいな」

 そしてその情報ルートの正体は、ニコラスに大きなショックを与える事となる!!

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