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そのはちじゅうろくです。

「あ、あのっ、冗談……ですよね?」


 そうであってほしい、とその思いで私はリリサちゃんに尋ねました。

 きっと今のは子供らしい嘘か何かで、本当はただの妹だと、私をからかってくるのでしょう。

 しかし、リリサちゃんは真摯な表情かつ、少し顔を赤らめながら答えました。

「……本当。もう婚約までは……済ませた」

「こ、婚約……!?」

 ショックを隠し切る事が出来なかった私は思わず目眩を覚え、ぐらりと体がふらつきました。

 まさか……青海君が……青海君が……。

「ロリコンだったなんて……!」

「待つんだ綿々さん! 君は何か誤解をしている!」

 ただのいい人だと思っていたのに……! こんな……! こんな危険な人だったなんて……!

 クラスメートとして、涙を堪えきれませんでした。

「……あんな小さな子に手を出すなんて、あんたって本当にサイテーね」

「津出川さんまで!? だから誤解だって! 僕の話を聞いてよ!」

「話も何も、今の子が言った言葉だけであんたを犯罪者として告発するには充分じゃない。……後はこの場で通報するだけ」

「津出川さんの中で僕は既にロリコンの犯罪者として扱われている!? 違うから! リリサは確かに可愛いし、幼いけど、まだ手は出してない……って、違うっ! 何を口走ってるんだ僕はぁーーっ!?」

 ぽろぽろと私が涙を零す横でまたもや蓮さんと青海君が言い争っていました。

 一方、上神先輩と棡原さんも未だに騒ぎを収めてないようでした。


「ええいっ! いい加減にくたばれ棡原後輩よ!」

「いいえ! まだ自分が倒れるわけにはいかないんですよ! まだ皆さんには自分の最終形態もっこりの真理……すなわち(自主規制)を見せていませんからね!」

「見せんでいい! そんな汚らわしいもの!」

「……汚らわしいもの? 部長さんは見てもないのにそんな事を言ってしまうんですか? ……決めつけるんですか?」

「おい……? 待て待て。お前は何を……って、ちょっと待てぇっ! それは流石に洒落になっていないぞ!?」

「ほらぁっ! よく見て下さいよ!」

「止めろ怒るぞ本気だぞこっちに近づくなやめっ──」


 見てません。

 私は棡原さんのおぞましい行為なんて見ていません。

 ……本当にどうなってしまうんでしょう、この見学は。

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