そのななじゅうはちです。
「部活動見学ー?」
それはGWも過ぎ、夏の陽射しが強くなってきた五月のこと。
「ええ。そういえばまだこの学校の部活動を見ていなかったと思いまして」
「……そういえばふわちゃん、ソフト部しか見てなかったよねー」
「はい……なので、入るかは別として一度、部活動の見学をしてみたいと……そういう事です」
「何も考えずに、ソフト部に入っちゃえばいいのにー……」
「それはちょっと……何度も言いますが私、運動が苦手ですし」
入部しても、足をひっぱるだけなのが目に見えてます。
「じゃあ、入るとしたら文化系の部活って事ー?」
「そういう事になりますかね……? ちなみにこの学校にはどんな文化系の部活があるんですか?」
「んーとねー……ソフトボール部に、ソフト部に、ソフトボール愛好会……」
「どうしてソフトボールしかないんですか。嘘はやめて下さい。それにそれは文化系の部活でもありませんし」
「ううっ……だって、ふわちゃんがソフト部には入らないなんて言うからー……」
「……どうしてそこまで私をソフトボール部に入れたがるんですか?」
泣きついてくる夏美さんから事情を聞くことに。
まさか、部員が規定数に集まってないため、廃部の危機に迫っているとかではないでしょうね……?
もしそうなら、入る事を考えないでもないのですが──
「そんなの、ふわちゃんがソフト部のマスコットキャラクターになりうる存在だからに決まってるよーっ!」
「他を当たって下さい、では」
「ストップーっ!? 無慈悲過ぎないかなーっ!? せめて、少しくらいはリアクションを見せてー!」
「……私はマスコットキャラクターじゃありません」
「そこを気にしてたのー!? いや、本当にごめんー! ふわちゃんはマスコットキャラクターなんかじゃなかったねー!」
「……当然です」
「ふわちゃんは皆に笑顔をふりまく、アイドルだっ──ふわちゃーんっ!? カムバックーっ!!」
……からかいが過ぎますよ、夏美さん。
二章を読み返してふと思う。
津出川「……あたしの出番は!?」
……すいません、ツンデ蓮さん。




