そのはちです。
夜切君は保険室へと運ばれていきました。
「やれやれ。夜切君はどうしようもありませんね」
「ふわちゃん、夜切君と仲良くなったんだねー」
「……今のどこが仲良く見えたんですか?」
夏実さんが言う、友情はパンツを覗こうとした人物の頭を蹴り抜く事で生まれるものらしいです。
「でも、夜切君ってとっても変な人でクラスメートからも避けられてるのに、よく関わろうと思ったよねー」
「夏実さんも夜切君を避けているのですか?」
「うんー。出会い頭にお尻を揉まれて以来、口も聞いてないよー」
「さらりととんでもない事を言いましたね」
こういう事を聞くと、夜切君が本当に見境のない変態だという事が思い知らされます。
ぷんぷんと頬を膨らませ、怒りをあらわにする夏実さん。気持ちはとても分かります。
「許せないよー。わたしのお尻を揉んでおいて『まだまだだな』なんて鼻で笑いながら言うんだよー?」
「怒るべきポイントが違うと思いますが……」
……先程から薄々感じてはいたのですが、夏実さんには少々、天然気味な所があるようですね。的外れな事を言ってるような気がします。
「ふわちゃんだって、夜切君に何かされたんじゃないのー?」
「ええ、まぁ……」
パンツの色を聞かれて、胸を揉まれましたね。
「ほらー。悪い事は言わないけど、また何かやられる前に逃げた方が縁を切っていいよー?」
夏実さんが私の事を思って、そう言ってくれてるのだという事が分かります。
そう思うと、温かな気持ちに包まれます。
「心配してありがとうございます。ですが、夜切君には一度、助けてもらったんです。きっと、心から悪い人じゃないと思うんです」
決して、セクハラされるのが大丈夫というわけではありません。
それはそれとして、止めさなければならない事ですからね。人として。
夏実さんがまだ心配そうにしていますが、大丈夫です。
何も夜切君に襲われるわけでもありません。
「せ、セクハラされるのがクセになっちゃったのー?」
「どうしてそういう取り方をしたんですか? 違います」
キャラプロフィール②
名前 夜切 夕
性別 男
年齢 16歳
誕生日 4月10日
血液型 AB型
身長 176cm
好きなもの 女の子・辛子明太子
嫌いなもの・苦手 なし
趣味・特技 セクハラ
休日の過ごし方 警官との鬼ごっこ
最近の悩み 休日に暇がない
将来の夢 警察機関の撤廃