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そのろくじゅうです。

「美味しいですね、夜切君」

「……嫌いじゃない味なのは確かだ」

「なんですかそのコメントしづらい感想は……」


 私がカルボナーラのスパゲッティを食べている前で、トマトソースのかかったスパゲッティを食べている夜切君はどことなく微妙な表情を浮かべてました。

「ひょっとして、そのスパゲッティが美味しくなかったんですか?」

「いや……そういうわけじゃない。ただな……」

「ただ?」

「……笑うなよ?」

 笑われるような事なんですか。

 私は頷きます。

「……店の雰囲気が合わないというか俺……かなり浮いてないか?」

 夜切君が店内を指差して、真面目な顔でそう言いました。

「……ぷっ、ふふっ……」

 私は耐え切れずに吹き出してしまいました。

「……言わなきゃよかった」

「す、すみません。夜切君があんまり真面目な顔をして言うもので、ふふっ……」

 全く、夜切君は……。

 いつもは人目を気にせずにセクハラするくせして、こういう時だけ人目を気にするんですから……。

 やっぱり夜切君はおかしいです。変わってます。

 ですが、そんな変わり者と一緒にいて、楽しいと思ってる私も……側から見たら相当な変わり者なんでしょうね。

 それでも私は、夜切君と一緒に、ずっと一緒に──。

 ──ずっと?


 そこは私は気が付きました。


 やっと、というべきでしょうか。

 どうして、今まで気付かなかったのかと不思議に思います。

 夜切君に伝えたいと思うこの気持ち。

 どう表現したらいいのか分からないこの気持ちはきっと──。



「……? どうかしたか?」

「いえ、何でもありませんよ」

「それならいいが……」

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