そのごじゅうはちです。
一悶着あって、私達は明るめ色の洋服を洋服を買う事になりました。
「じゃあ、この洋服でいいですね?」
「ああ。それなら、あいつにぴったり……だと思う」
夜切君は最後に不安気に付け足しました。
「自信、ないんですか?」
「……実を言うとそうだ。結局、俺のセンスで選んだからな」
「大丈夫ですよ。夜切君があげる物なら秋扇さんは何でも喜んでくれますよ」
プレゼントで重要な物は中身ではなく、気持ちですからね。
「そういうものなのか?」
「そういうものなんですよ。夜切君も少しくらい女心を知るべきです。大体、夜切君はデリカシーというものがなさ過ぎなんですよ」
「むっ……そんな事はない。女心くらい分かっているつもりだ」
夜切君が言い返しますが、説得力が皆無です。全くありません。
「なら、テストしてみましょう」
「テスト?」
「ええ。これから夜切君には私が喜びそうな服を見繕ってもらいます。それによって、夜切君がきちんと女心を理解しているか、私が判定します」
題して……『夜切君の女心理解度チェック』ってところですかね。
「なるほど……つまりはお前に似合う服を探せばいいんだな?」
「はい。特に指摘はありませんから、和服でも洋服でも何でもいいですよ」
「分かった」
夜切君が頷いたところで試験開始です。
開始早々、夜切君は店内をキョロキョロと見渡します。
「ナース服はどこに……」
「はい、テスト終了です」
夜切君の女心の理解度……0点です。




