そのごじゅうななです。
「じゃ、じゃあ、無事に目的地にも着いた事ですし、さっそくプレゼントを買いにいきましょうか」
「……そ、そうだな」
さっきまでの妙な雰囲気を払拭させるように、私達はそそくさとショッピングモールの中へと入って行きました。
「それで、秋扇さんに何を買うつもりなんです?」
「俺は服がいいと思ったんだが……綿々はどう思う?」
「服……ですか?」
「ああ。アイツ、和服しか持ってないからな。一つくらい洋服か何かを買ってやろうと思ったんだが」
そういえば秋扇さん、前に会った時も和服を着ていましたよね。
「それはいい案ですね。きっと秋扇さん、喜びますよ」
「……だが、俺は女子のファッションには疎くてな」
「大丈夫です。私が一緒の選んであげますから」
「そうか、すまない」
「そういう約束でしたからね。夜切君が納得出来るプレゼントが買えるまで付き合いますよ」
となると、まずは……。
「夜切君、秋扇さんの好みの色とか分かります?」
「好みか……古風な感じの色とか……駄目だ、良く分からない」
「なら、夜切君が秋扇さんに合いそうな服とか思いつきます?」
夜切君は顎に手を当て、しばらくの間、考えこんでいましたが、やがて口を開きました。
「それなら……」
「巫女服、一択だな」
「夜切君、それは洋服とは違います」
人はそれをコスプレ服と呼びます。
というより、夜切君……それは自分の好みですよね?




