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そのごじゅうごです。

 とりあえず、デートどうこうの話はあまり考えたくないので置いとく事にして、私はそういえばと夜切君に気になった事を尋ねてみる事にしました。


「プレゼントって……誰にあげるつもりなんですか?」

「……ちょっとした知り合いにだ」

「それってもしかして、秋扇さんの事ですか?」

 私が言うなり、夜切君がかっと目を剥きました。

「……お前、萬の事知ってたのか?」

「ええ。この前、偶然会って、少し話をしたんです。……ちなみに秋扇さん、夜切君の事を聞くためだけに学校に忍び込もうとしたんですよ?」

「あのアホ……!」

 夜切君が何故か拳をぷるぷると震わせていました。

 な、なんでしょう。私、何か余計な事を言ったような気が?

「そ、それで、どうなんです夜切君? 秋扇さんとどういう関係なのかも含めて答えて欲しいんですが」

「プレゼントを渡す相手は萬で合ってる。で、萬と俺についての関係だが……簡単に言えば、居候している家の娘だ。俺には家族がいないのは知ってるだろう? だから、俺は親戚の萬の家に預けられたってわけだ。……まぁ、預けられたのは結構最近の事なんだが」

「そういう事だったんですか……ふふっ」

「? どうして笑ったんだ?」

「いえ、秋扇さんが夜切君の事を『家族』と呼んだ理由がようやく分かったので。つい……」

「どういう事だ?」

「秋扇さんにとって、夜切君は『家族』同然と思われているんですよ。」

「なっ……!」

 もしかしたら、それ以上かも知れませんね、と続けようとした言葉を私は飲み込みました。

 何故なら、夜切君が私から視線をずらし、そっぽを向いたからです。

 きっと、その顔は赤く染まっているんでしょう。

 思わず、私はにやにやが止まりませんでした。



「好かれてますね、夜切君?」

「……うるさい」

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