そのごじゅうにです。
駅に着くと、私は携帯で現在の時刻を確認しました。
時刻は9時22分。
待ち合わせの時刻は9時半でしたから、ちょうどいい時にこれましたね。
「夜切君は来ているでしょうか……?」
周りをきょろきょろ見渡していると、後ろからポンと肩を叩かれました。
振り向くと、私の頬に人差し指が刺さりました。
「……夜切君。何をするんですか」
「何となく、やってみたかった」
「しょうもないイタズラをしないでくださいよ……」
してやったり、という顔をする夜切君。
その姿は白シャツにジャケットという、デートらしい服装でした。
私が似合ってますよ、と言おうとする前に夜切君がじろじろと私を眺めてきました。
「ふむ……」
ついに顔を近づけてくる夜切君。
ちょ、ちょっと、近いです。近過ぎて顔が……!
吐息を感じる所まで顔が近づいたところで、ようやく離れ、夜切君はうんうんと頷きました。
「……やはり胸の大きさは足らないが、似合ってるな」
「ひ、一言余計ですっ」
ううっ、顔が熱いです……。
顔が真っ赤になるのを感じた私は、ふてくされたフリをして、そっぽを向きました。
しかし、それがよくありませんでした。
「このスカートなんか、可愛くてポイントが高いな」
「ひゃああっ!? な、何をするんですかっ」
事もあろうかと、夜切君は油断をしていた事をいい事に私のスカートを公衆の面前でめくり上げたのでした。
私は慌てて、スカートを両手で抑えました。
す、すぐ隠したので、見えてませんよね? 大丈夫ですよね?
「ライトグリーンか」
「み、見たんですか!?」
「ちょっと、派手過ぎないか?」
「感想は聞いてませんっ」
「下着なら、青がいいと思うぞ」
「オススメも聞いてませんっ!」
「……65点、だな」
「点数も聞いていませんーっ!!」




