表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/139

そのごじゅうです。

「……大変な事になってしまいました」


 あの後、自宅に帰った私は家の中だというのにも関わらず、深い溜息を漏らしました。

 さっきの会話……。



『ええっ? つ、つつつ付き合うですか? 誰と誰が?』

『……俺とお前以外、誰がいるんだ?』

『いや、でもっ。いきなり言われても答えが出ないと言うか、何と言うか……』

『付き合うと言っても、日曜日に俺の買い物に少し付き合ってくれればそれでいい』

『私の気持ちの整理もあると……え?』

『……ん。それとも日曜日は都合が悪いのか?』

『ちょっ、ちょっと待って下さいっ。少し、時間をっ』

『? どうした、いきなり深呼吸なんてして?』

『……えっと、日曜日に夜切君の買い物に付き合えばいいんですよね?』

『ああ、そうだ』

『……分かりました。そういう事なら』



 と、あの時は流れで承諾してしまいましたが、よくよく考えてみると、これって……

「……デート、ですよね」

 男の人と二人っきりで買い物に行くんです。

 これで、ただ買い物に行くだけとは言えません。

 デート。それも私の人生初のです。

 それで緊張しないわけがありません。

 私はベッドに飛び込み、うつつちゃんのぬいぐるみに顔をうずめ、悶々としました。

「ど、どうすれば……デートですし、今の内に可愛い服を買っておくべきでしょうか? しかし、夜切君が普通の服でしたら私が浮いてしまいますし、逆に私な質素な服を着て行ったら、お洒落をした夜切君が浮いてしまう可能性も……それにデートって何をすればいいんでしょうか? 私は一体何をすれば……!?」


 頭が混乱してきたので、私は一度大きく深呼吸をしました。

 落ち着いて下さい、私。

 冷静に、自分がやらなければならない事を把握するんです。

 ……とりあえず、私が絶対にやらなければならない事は──



「……お兄ちゃんにこの事がバレないようにする事、ですね」


 失敗は血の雨となって降りかかってくるでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ