そのよんじゅうななです。
現国23点。
数学Ⅰ14点。
コミュ英6点。
今朝、返却された三つのテスト。
見るも無残な点数が夏実さんの机に並んでいました。
「……夏実さん」
「うん、大丈夫ー。何も言わなくても分かるからー」
「……何か、言い訳はありますか?」
「これがわたしの努力の結果だよー」
「努力してこの結果ですか……」
もう、叫んだりツッコミを入れたりする気にもなれません。
テストが終わった時の言葉からして何となく察してはいましたが、流石にこれは……。
「夏実さん、分かってます? 今日返された三つのテスト、全て赤点なんですよ」
ここ白羽高校のテストは平均点に関係なく得点が30点以下の場合、赤点という決まりになっています。
赤点を取ってしまった場合、その科目の補習は勿論、追試を受けなくてはなりません。
その追試でもロクに点数を取れなかったら……。
「……私と夜切君の事を先輩と呼ぶようになってもいいんですか?」
「そ、それってー……」
「私の口からは、はっきりとは言えませんが……留年しますよ」
「はっきり言っちゃってるよねー!?」
実際、そうなんですから仕方ないです。
赤点が一個か二個なら何とかなるかもしれませんが、五、六個になると間違いなく手が回らなくなって、追試で点数を確保出来なくなるでしょう。
夏実さんはまさに留年の危機に立たされていると言ってもいいです。
「他の教科はどんな感じ何ですか? 赤点を取りそうな教科はあと何教科あるんです?」
「えっーと、残るは全部苦手教科かしかないからー……ヤバイかもー?」
「……夏実さんが後輩になったとしても、私は今まで通り接しますよ」
「既に諦められたー!?」
祝。50話突破。




