そのよんじゅうごです。
「そこまで! 裏の者は全員の回答用紙を集めてきてくれ」
チャイムと同時に四日目、最後の科目のテストが終了し、長かった中間テストも終わりを迎えました。
ふぅ……。四日間かけるとはいえ、11科目をやると流石に疲れましたね。
高校初めてのテストという事もありましたし、相当気を張っていたようです。
終わった瞬間に、全身の力が抜けてしまいました。
「終わりましたね……」
「……ああ、そうだな」
夜切君も私と同じくテストに疲れてしまったようで、机の上でぐったりとしていました。
「出来はどうでした、夜切君?」
「まぁまぁだな。お前は?」
「やはり、数学がちょっと……。でもっ、それ以外は出来たんじゃないかと思います」
数学は赤点を取るか取らないかのレベルだったので、不安ですが、他の教科はかなりいい点数が取れた自信があります。
「……本当か?」
だというのに、夜切君の疑いの眼差し。
ひょっとして夜切君、私の事をアホの子と勘違いしていません?
夏実さんは兎も角、私までそう思われるのは心外ですっ。
「何ですか、その目は……さては私を信用してませんね?」
「ああ」
即答。
……ああ、そうですか、そうですか。もう分かりました。
私だって怒るんですからね。
「……夜切君、勝負をしません?」
「勝負? 何でだ?」
「勿論、中間テストの順位でですよ。順位が高かった方が負けた方に何でも好きな事を一つ要求出来るというルールで、」
「いいだろう。お前が負けたら、一日ナース服を着て、ドジっ子キャラを演じながら学校生活を送ってもらおう」
「あの……まだ説明中の上にその要求はレベルが高すぎません?」
何でも好きな事を一つ要求出来る、という言葉は夜切君の想像力を働かせるには十分過ぎるものだったらしいです。




