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そのよんじゅうよんです。

 テスト当日になりました。


 最後の復習を済ませ、教室に向かうと、そこにいたのは一人の屍でした。

「夏実さん!?」

「ううっ、ふわちゃんー……」

 どういうわけだか、自身の机に弱々しく突っ伏しているのは夏実さん。

 一体、夏実さんに何があったと言うんでしょう?

「しっかりして下さい、夏実さん。どうしてこうなったんです?」

「ご、ごめんね、ふわちゃんー……わたしには無理だったよー」

「もしかして夏実さん……一人でテスト勉強を?」

 体を揺さぶる私に夏実は薄く微笑みました。

「ふわちゃんに迷惑……かけたくなかったからー。言ったら、ふわちゃん、自分の勉強を投げ出してまでわたしの勉強に付き合うでしょー?」

「夏実さん……あなたは馬鹿です」

「うん……」

「……自分が赤点の危機に晒されてるというのに、私の事を考えるなんて、本当に馬鹿です、夏実さんは」

「馬鹿でごめんねー……でも、こうするしかなかったんだよー」

「何か……手があったはずですよ。夏実さんが犠牲にならずとも、何か手が」

 そっと私の手が夏実さんに握られました。

「どうやら、わたしはここまでみたいー……ふわちゃん、後は……」

「そ、そんな事を言わないで下さいっ。夏実さんが赤点を取ると決まったわけじゃないじゃないですか」

「いや、分かるよー。わたしは絶対に赤点を取っちゃうんだって。自分の事くらい自分『……綿々。そいつ、昨日は勉強中に寝落ちして全く勉強出来なかったらしいぞ』で……」



「つまり自業自得って事ですか。そうですか」

「カムバックふわちゃんーっ!! 助けてーっ!!」

 テストが始まる前にもう一度復習をしないといけないので、無理です。

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