そのよんじゅういちです。
中間テストの前日。
〜綿々 ふわの場合〜
中間テストの前日という事で、私が最後の追い込みにと夜遅くまで勉強していると、ドアからノックが聞こえました。
きっとお兄ちゃんでしょう。
「入っていいですよ」
一呼吸おいてから、予想通り入ってきたのはお兄ちゃんでした。
お兄ちゃんは既にパジャマ姿で眠たげに眼を擦っています。
「ふわ、まだ勉強してるの?」
「テストもついに明日ですからね。出来る事はやっておきたいんですよ」
「そっか。でも、無理はしないでね。テストの日に貧血でも起こして倒れちゃったら元も子もないし」
「分かってますよ」
やっぱりお兄ちゃんは心配症ですね。いつまで経っても私を子供扱いするんですから……。
「……そういうお兄ちゃんはもう寝るんですか?」
「まぁね。僕はもう、ノートの見直しも済んだしね」
「ノートの見直し? それだけでいいんですか?」
「うん、それ以上やるのは正直、面倒くさいからね」
「お兄ちゃん……」
面倒くさいって。
とても前の学校で毎回学年トップだったとはとは思えない人の台詞に私は思わず頭を抱えてしまいます。
「テストでいい点取るなんて授業さえ聞いてればそんなに難しくはないよ。後は家で少しの復習と予習をやればOK」
「いえ……それで学年トップを取れるのはお兄ちゃんだけだと思います」
「そう? ふわもコツさえ掴めば学年トップになれるよ……あ、数学が致命的だったか」
「こ、今回は大丈夫です! 先生や夜切君にきちんと教えてもらいましたから!」
「解答欄を一つずらしたりしないでよね?」
「しません!」
私を何だと思ってるんですか!
「でも、ふわは小学生の頃、九九が出来なくて泣き喚いていたし……」
「そんな昔の事を掘り返さないで下さいーっ!」




