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そのさんじゅうななです。

 校門を抜け、私と夏実さんは横並びに歩いています。


「……どうして因数分解は分解なんてするのー? そのままじゃ駄目なのー?」

「そういう問題なんだから、仕方ないじゃないですか……」

 夏実さんに勉強を教え始めてから、数日が経っていました。

 しかし、未だに夏実さんは悪戦苦闘をしているようで、今日も数学について勉強していましたが、因数分解の問題で止まっていました。

 そう二人で数学の話をしていると、

「おや……?」

「? どうしたの、ふわちゃんー?」

「いえ、あの人……」

「あの人?」

 私が指差す方向には、和服を着た何だか古風の女の子がウロウロとしていました。

「……和服かー、珍しい格好だねー」

「何やら地図を見てるようですが……あ、こっちに来ましたよ?」

「何の用だろうねー?」

 近づいて来た女の子は私達ににこやかに微笑みを浮かべて挨拶をしてきました。

「こんにちはじゃ。突然じゃが、おぬしら、白羽しらばね高校の生徒かのぅ?」

 私と夏実さんは互いに顔を見合わせます。

「えっと、確かにそうですけど……」

「おおっ、それなら話は早いのじゃ。おぬしら、儂を白羽高校まで案内してくれるかのぅ? どうにも地図を見ても辿り着かないのじゃ……」

 女の子はすっかり困り果てて、疲労している様子が見受けられました。

 ……これは引き受けない理由はありませんよね。

「分かりました。白羽高校まででいいんですよね?」

「助かるのじゃ。この恩は決して忘れぬぞ。……儂は秋扇 萬。おぬしらの名は?」

「綿々です。綿々 ふわです」

 私の名前を聞いた女の子──秋扇さんは目を見開きました。

「何と、おぬしが綿々……」

「え? 私の事を知ってるんですか?」

 という事は、秋扇さんは誰かの妹さんかお姉さんだったりするんでしょうか?



「という事は、おぬしが夕の彼女……」

「ちょっと待って下さい。どこ情報何ですかそれは?」

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