そのにじゅうはちです。
ちっちゃい女の子と出くわしました。
「アタシはきちんとしたここの学生よ! ホラ、制服! 学生証!」
「ええっ!?」
女の子が着ている制服も、持っている学制証も偽物には見えません。という事はこの子は本当にここの学生のようです。
ま、まさかこんなちっちゃい女の子が私と同じ高校生だなんて……失礼ですが、未だに信じる事が出来ません。
「あ、もしかすると飛び級とか……」
「生憎、16歳の高校一年よ! 何なのさっきから人の事を子供扱いして! 怒るわよ!?」
「す、すみません……」
本当に申し訳ないと思ったので、私は女の子の前で深々と頭を下げました。
「……ふん。まぁ、特別に許してあげる」
女の子は唇を尖らせてながらもそう言ってくれました。
「ありがとうございます。……あの、お名前を聞かせてもらってもいいでしょうか?」
「津出川 蓮よ。クラスは……ってアンタ、よく見るとこの前の転校生じゃないの。それなら自己紹介はいらなかったわね」
「え? どうしてです?」
「どうしても何も……同じクラスじゃないのよ」
「そ、そうだったんですか?」
「一週間経って、逆にどうして気付かないのよ……」
呆れ顔でそう言われても、津出川さんをクラスで見た記憶がないので困ってしまいます。
「同じような反応をクラスメートから何度かされてるんだけど……アタシってそんなに影薄い?」
「そんな事ないと思いますけど……」
「じゃあ、どうして皆、アタシの事を認識してないのよ」
「それは……」
──背が低過ぎて視界に入らないからですとは言えませんでした。




