表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/139

そのさんです。

 HRが終わり、予想通りと言うべきでしょうか、クラスメートの皆さんに私は質問責めを喰らってました。


『どこから来たの?』『入部したい部活とかってある?』『好きな食べ物は?』『趣味は?』

「えっと……」

 気にかけてくれるのは嬉しいのですが、こんなにも大勢で詰め寄られるとどの質問に答えればいいのか困ってしまいます。

 私は苦笑を浮かべつつも、一つずつ答える事にします。

「東京からです。部活は一度、見学してから決めようと思います。好きな食べ物はわたあめで、趣味は裁縫です」

 質問に全て答え終えると、まさかの第二波が来ました。

『勉強って出来る方?』『前の学校ってどこ?』『スポーツとかってやってた?』

「わ、わわっ」

 思わぬ追撃に私は後ずさりしてしまいました。

 落ち着いて下さい私っ。まだ処理は間に合います。慌てず、ゆっくりと質問に答えられれば……。

『今はどこに住んでるの?』『兄弟とかっている?』『髪が白色だけどこれって地毛?』

 第三波。

 もう駄目です。流石にこれだけの質問を処理出来る程、私に力はありません。

 ど、どうしましょう……?

『親の仕事の都合って?』『彼氏とかっている?』『今履いてるパンツの色は?』

 そうしてる間にも質問の波は続きます。

 どれから答えればいいんでしょうか……ん? パンツ?

 私を囲む集団の一人、目の前で彼が真摯な表情で私を睨みつけてました。

「あの……?」

 あまりの事にただ困惑するだけの私に彼は、



「どうして答えてくれないんだッ!?」

 何故かガチギレしました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ