そのにじゅうよんです。
どうしてそんな所にいたのかは誰もツッコミませんでした。
「女の子同士が付き合う事を不思議に思ったりしないんですか?」
「わたしは一つの恋愛の形だと思うよー。外国でそういうのが認められてる所もあるしねー」
「だ、だからって……」
「俺は百合も好きだ」
「聞いてもいない事をどうして夜切君が答えるんですか……」
ああ、何だか混乱してきました。
「とりあえず、ふわちゃんがどうしたいかだよねー。その子と付き合ってみたいー?」
私はよく考えてから、きちんと答えました。
「いえ……すみませんが、女の子とは付き合えません」
「……残念だ」
「夜切君? いい加減にしないと怒りますよ」
私だって怒る時は怒るんですからね。
「それじゃあ、断るんだねー?」
「はい。出してくれた人には悪いですが……」
「だが、それなら何て言って断る?」
「え? 普通にごめんなさいって言えばいいんじゃないですか?」
二人から同時にため息をつかれました。
な、なんでしょう。この『何も分かってない』と言わんばかりの視線は。
「……ふわちゃん。告白を断るのにもやり方があってね……」
「上手に断らないと最悪、ソイツがタチの悪い奴だったら、ストーカーにもなりかねないぞ」
ストーカー。
告白を断るのにまさかそんな言葉が出てくるなんて。
「そ、そんな……まさか」
「いやいやー。それが最近、そういう事件が増えてるんだよー」
「しかも今回、告白の相手が女だからな。女は嫉妬深い奴が多い」
「そうなったら……」
私はゴクリと唾を飲み込みます。
「¥+◇▼#の後に、☆○◆▼%♬☀︎×されるかもな」
「え? ☆○◆▼%♬☀︎×って何ですか?」
「二人共ー。自重して、自重ー」




