そのじゅうよんです。
「また明日ねー」
「ええ、また明日」
ソフトボール部の見学が終わり、校門前で夏実さんと別れます。
今日は大変有意義な時間を過ごした気がします。
色々とありましたけど、夏実さんという友達も出来ましたし、ソフトボール部の練習は楽しくはきはきとやっていましたし、あのわいわいとした雰囲気の中で部活をやるならそれもありかもしれません。
なんて、考えるようにまでになってました。
「その辺は自分の体力と相談しなければなりませんが……」
とその時。
前方に下校の途中なのでしょうか、夜切君の後ろ姿を見つけました。
私は歩幅を変えて、夜切君の横へと早歩きをしました。
「奇遇ですね、夜切君。今、帰りなんですか?」
「綿々……ああ、そうだ。お前もこっちなのか?」
「ええ。ご一緒してもいいですか?」
「構わない。……おい、どうして少し離れて歩く?」
「セクハラ対策です」
不満気にする夜切君に私ははっきりと言いました。
そうでもしないと夜切君は私の胸かお尻を触ってきたりしないでもないですから。
「……学校、どうだったんだ?」
「とても楽しかったですよ。皆さん、面白くて大変優しい方々でした」
「そうか。それならいいんだが……」
「心配してくれてるんですか?」
私がそう言うと、図星だったようで夜切君は少しむっとしました。
「……悪いか」
「いえ。ありがとうございます夜切君」
やっぱり夜切君は優しいです。機嫌が悪そうに見えるのもきっと照れ隠しのためでしょう。
素直じゃないんですね。
あ、もしかして夜切君がセクハラ行為を繰り返すのは照れ隠しのためだったりするんでしょうか?
もしそうなら……。
横目で少し夜切君の様子を伺ってみます。
「……2組の花山はC……3組の佐藤はD……そして綿々はB……と」
夜切君は手帳にもしかしなくてもアレを必死に書き込んでいました。
「…………」
結論。どちらにしても変態には変わりないです。




