そのひゃくいちです。
「……まずは何から乗るか」
「そうですね……」
この遊園地のマスコットキャラクターノロマブタの『ニートー君』から貰ったマップを広げながら、私達は遊園地をぶらぶらと歩いていました。
「ん……あれとかはどうだ?」
ふと夜切君が指を差したのは色んな人達がクルクルと楽しそうに回り続ける、コーヒーカップの乗り物でした。
「コーヒーカップですか? 定番といえば定番ですよね」
「……いきなり絶叫系の乗り物に乗るというのも何だからな。それに、これならすぐに乗れる」
「分かりました。乗りましょう、夜切君」
「ああ」
そう決めると私達は列の一番後ろにすぐに移動しました。
待ち時間は約10分くらいだそうです。列が短いので、本当にすぐに乗れそうですね。
「……そういえば夜切君はこういう場所によく来るんですか?」
「……いいや、ないな。最後に遊園地に行ったのは確か小学生くらいだったはずだ」
「じゃあ、本当に久しぶりに来たんですね。それならここで目一杯楽しめるんじゃないですか? 多分、夜切君が知らないアトラクションとかかあると思いますよ」
「そうだな……スカイダイビングはいつかやってみたいと思っていた」
「いや遊園地にそんなアトラクションありませんよっ!?」
「ないのか……!?」
「当たり前ですっ」
遊園地を何だと思っているんですか夜切君はっ。
「スカート姿でダイビングをする女の子を見てみたかったのに……‼︎」
「何かもう、色々な意味で間違ってますよ夜切君!?」
夜切君は遊園地でもマイペースのようです。




