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……そのきゅうじゅうななだ。

 夏が近づいてきた、ある日のことだった。

 古海が俺の家を訪ねてきたと思ったら、おもむろに俺にチケットを渡してきたのだった。


「……古海。これは何だ?」

「遊園地のペアチケットだよー」

「それは分かる。俺が聞きたいのは何故これを渡してきたのか、ということだ」

「デートのお誘い、って言ったら夜切君はどうするのー?」

「……デートの誘いでペアチケットを二枚共渡してくる奴はいない」

「あははー、ばれちゃったー」

 コツンと頭に手を当て、舌を出す古海。

 何というか……妙にイラっとする仕草だ。

「まぁ、ぶっちゃけるとねー、福引きでそのペアチケットを当てたんだけど、どうにも都合が悪いからー……しょうがないから誰かにあげちゃえと思ったんだよー」

「それで俺に?」

「正確には秋扇さんと夜切君にだねー。仲の良いお二人同士で楽しんでくるといいよー」

「……そういう事ならありがたくもらう」

 そういえば、秋扇と二人で出かけるのは久しぶりだ。

 高校生になって、何かと忙しくなったからな……。

「ところで、夜切君ー?」

「……どうした?」


「突然だけど、夜切君は胸は大きい方が好きー? それとも小さい方が好きー?」

「大きい方は揉み応えと弾力があっていわゆるロマンが詰まっていると言えるが小さい方も小さい方で形が良く希少価値というものが生まれているので一概にどっちが良いとは言えない互いに互いが良いところを持っているため当然と言えば当然だが個人としては胸よりも尻や太ももの方が魅力があると思うしかし胸に関して答えなければならないというのなら最近では貧乳がマイブームで今の質問に対しては『小さい方が好き』と答えておくとしよう」



「あ……うん」

「……巨乳が嫌いはわけじゃない」


 ……そこだけは注意するように。

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