そのきゅうじゅうごです。
最終章、開幕。
夏が近づいてきた、ある日のことでした。
夏美さんが私の家を訪ねてきたと思ったら、おもむろに私にチケットを渡してきたのでした。
「遊園地のペアチケット……ですか?」
「うんー。お母さんが福引き当てたらしいんだけどー……どうにも都合が悪いみたいでねー」
「はあ……それで私を誘おうと?」
「そうだよー。どうかなー?」
新設したばかりの遊園地ですか……。
特に都合もありませんし、こうして夏美さんが誘ってくれているんです。
断らない理由はありませんよね。
「私でよければ……」
「おおーっ。ありがとうー、ふわちゃーん」
ギュッと抱き締めてくる夏美さん。
って、ちょっと……。
「えいっ」
「あいたっ!」
ひっつく夏美さんに私はチョップをお見舞いしてやりました。
「な、何するのー?」
夏美さんは涙目で抗議してきましたが、そんなの知りません。
「む、胸を触らないで下さいっ。夜切君じゃないんですからっ」
「いやー、また一段と大きくなったよね、ふわちゃんー」
「大きくなったよね、じゃないですっ。まったくもう……」
夏美さんは本当に仕方ない人なんですから……。
「だけど、その胸の大きさなら夜切君もイチコロだねー」
「イチコっ……! って、何を言ってるんですかっ」
「いやいやー、胸が大きいと何かと有利だよー? この前、TVで男の子は大きい胸に弱いって聞いたもんー」
「大きな……胸……!?」
私は思わず自分の胸に手を当てました。
これは……小さい? いや、ですが、この前測った時は……。
「夏美さんっ」
「んー? 何ー?」
「す、少なくとも、小さくはないですよねっ。私の胸っ」
「うんー、そうだねー」
やったっ。小さくないですっ。
私の胸は確かに大きいそうですっ。
「でもー、まぁ、夜切君は小さい方が好きだって言ってたけどねー」
「大きくないですよねっ!? 私の胸っ!」
そう言って下さいっ、夏美さん……!
〜オマケ劇場〜
友人K「ひとつ訊いてよろしいですかN」
友人N「なんだねK」
友人K「Nは巨乳派ですか、貧乳派ですか?」
友人N「ふっ……どちらかを選ぶなどと小さき事よ……。
──が、あえて言おう」
友人N「美乳派である、と!」
友人K「テメェ、ふざけてるんじゃねぇぞ! 普通に考えて貧乳派だろうが!」
友人N「うるせぇよ、このロリコンがぁっ! 貧乳どうこう言う前に鏡見てこい!」
友人K「その前にテメェの薄汚い面をブン殴ってやんよ!」
友人N・友人K「上等だゴラァッ!!」
……とある二人の友人のゲスで男子高校生らしい会話であった。(某ハガ◯ン風)
ちなみに自分は胸の大きさは特に気にしない派であります。
顔は関係ないとか、そういうことは絶対に言えませんけどねー。




