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第47話  マリウスの屋敷

マリウスさんのお屋敷に行きます。

 屋敷の入口へと到着して門番へ、自分の名前を告げるとすぐに馬車がやって来た。

 馬車に乗って館へ案内される。

 館に入るとマリウス夫妻が出迎えてくれた。

 前回来た時と同じように硬い挨拶をしてから、普段通りの会話となる。メンドクサイ仕来りだ・・・。


「ところでアキラ殿。そちらの女性が新しい仲間か?」

「ああ! このはアマネです。水龍の神殿で仲間になりました」

「アマネと申します。よろしくお願いします」

「ああ よろしく頼む」

 マリウスには詳しい事情を話さなくてもいいだろう。どうせ、クリスから聞いているだろうしな・・・。


 マリウスの話ではライアス親子とバルガス夫妻は用事があるようで、王都に行っているらしい。

 俺達が戻る頃に合わせて帰ってくる予定だったが、俺達がかなり早く戻ってきたため、会えなかったようだ。そんな予定を聞かされても、俺達は知らなかったので仕方が無い。どうせこれから王都へ向かうので、あっちで会えばいいのだ。


 マリウス夫妻と話をしていると、クリスとアイシャがやって来た。


「アキラさん、ギルドの方はどうでした?」

「モンスター討伐の報酬をもらったのと、俺達が子猫を助けたのが原因かどうかは解らないが、サーベルキャットが人を助ける事があったようだ」

「そうなのですか?」

「らしいな」

「余計な争いを生まないなら、その方が良いですね!」

「子猫を助けた事で、サーベルキャットが襲ってこなくなったのか?」

「え~と、それはですね・・・・・・・・・・・・」

 俺とクリスの会話に疑問を持ったマリウスに詳細を説明した。

 説明が終わった頃に、夕食の準備が整ったようで、広間へ移動する。



 食事が始まるとルスンでの事件や道中での話をする。

 マリウスからは、マリアがもうすぐ入学する学校の寮へ、手続をするために親子で向かった事と、バルガスは王都にいる知人に会いに行くので、一緒に王都へ向かったらしい。


「そういえば、マリウスさんはルスンの異常を知っていたんですよね?」

「異常というか、悪い噂があったという程度だったがな・・・」

「そこで、丁度ルスンが目的地のクリスが来たので、調査を頼んだんですか?」

「いや・・・ 頼んだと言うか・・・ 儂の方で調査をするつもりだったのだが・・・」

 俺がクリスに押し付けたと思って、聞いていると思ったのだろうか? 少し言い淀んでいる。


「私からお願いしたのです」

「そうなのか?」

「儂は反対したのだが、アキラ殿の目的地が同じだったので、助力を期待して了承したのだ・・・」

「なるほど・・・ わかりました」

 そういう事か・・・。マリウスは最初から俺が手伝うと読んでいたのか。まあ、あんな状況で手伝わない訳にはいかないだろう・・・。女性を助けるのは男の義務だからな! リアルでは無かったが・・・・。


 この数日の事を話終わると、食事会も終わりの時間となった。

 それぞれが部屋に戻り、思い思いの時間を過ごした。

 今日はエッチを我慢するので、風呂に入ってキスをして眠りについた。

 そして、夜明け前に目を覚ます。



「おはよう・・・」

「おはようございます・・・ ご主人様!」

「主様、おはようございます」

 二人に目覚めのハグとキスをして起きる。


 朝食を食べてから出発となる。

 馬車で街の出口まで送ってくれるらしい。


「それでは、マリウスさん、エールナさん。お世話になりました」

「また来てくれ!」

「はい」

 マリウス達と別れを済ませ、馬車に乗り込んで出発する。

 馬車で揺られてしばらくすると、街の出口に到着した。

 御者にお礼を言って俺達は王都へ向かって歩き出した。



 王都へはメルキアを北へ2時間ほど進んで大きな橋を渡って行く事になる。この橋はメルキアのあるルソット大陸と、王都のあるリステリア大陸を結ぶ物凄く大きな橋になっている。この橋を渡りきるには半日程の時間が掛かる。そのため中間地点には休憩所でもある小さな町ができている。そこで1泊してから行くのが普通になっている。


 橋までは草原になっていて、出現するモンスターは町の南側と同じでベアウルフ、ドラゴンベビー、ロックゴーレムになっている。


 橋の上では海からモンスターが上がってくる事があるので、安全では無い。安全では無いが、橋を上がれるモンスターは少ないので、エンカウント率は少なくなっている。出現するのは『おにガニ』『深魚人しんぎょじん』『電気海でんきうみヘビ』が出現する。

 鬼ガニは牛のぐらいのサイズで攻撃を受けると、甲羅に鬼の顔のような模様が浮かんでくる。模様が濃くなるたびに攻撃力が上がっていく。しかも、甲羅が固く防御力が高い。

 深魚人は深い海の水圧に対応した魚人で、鱗が鋼の強度を持っていて非常に防御力が高い。しかも口から出す水弾は、より圧縮されて威力が上がっている。

 電気海ヘビは攻撃を受けると電気で反撃するヘビだ。アナコンダぐらいの大きさがあり、巻き付いてからの電撃もしてくる。


 だが、どの敵も俺達にかかれば瞬殺なので、問題無いだろう。

 草原をサクサク進んで行って、橋が見える所までやって来た。

新しい大陸へ向かいます。

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