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真・恋姫†無双〜後漢最後の皇帝   作者: フィフスエマナ
第二章 伝えられなかった真名
20/31

江夏

お待たせしました。


本日の投稿分です。少し長めになったため、二話に分けることにしました。


そのため、変な所で途切れている感じがしますが、お手柔らかにお願いします。


若干、お色気?成分が含まれています。

一悶着あった翌日、冬史と澪は要を連れて一路、江夏の目指して街道を進んでいた。先程、襄陽の街を出た所なのでまだまだ道のりは遠かった。


要は澪が昨日購入した、庶民が着ている服よりも少しだけ上質な服に袖を通していた。服を着る時に少しだけごわごわとした感触がしたが、不快ではなく寧ろ懐かしいような感じだった。冬史と澪の二人から着替えを手伝うとの申し出があったが、それを何とか断わって外で待機してもらっていた。一人で着替えるのは実に五年ぶりであった。着替えが終わり、外で待機してる二人に声をかけると、二人はすぐに部屋に入って来た。そして、着替え終わった要を見て棒立ちになっていた。いち早く抜け出した澪が要に走り寄ってくる。


「皇子、めっちゃ似合ってますよ、可愛いっすね♪」


そのまま、澪は勢いを殺さず要に抱きついたのであった。


「し、朱儁?」

「いや〜、本当に可愛いっす。その服きっと似合うと思ってましたよ♪」


要がいま着ている服は、澪が服屋で色々と悩んだ末に購入した服だった。そして思っていた通り、要によく似合っていたので、澪の喜びは一際大きかった。その気持ちを表すかのように澪は更に要を強く抱き締めたのであった。

突然の澪の行動に要はかなり驚いていた。だが、それよりも自分の顔の前にある、大きくて柔らかい胸の感触の方が絶大だった。澪が力を込める度に要の顔は澪の胸の谷間に埋まっていってるのだ。要がそれを意識した瞬間、顔は熱を帯びはじめていた。恥かしくなって澪を必死に引き離そうとするも、澪の力には勝てず柔らかい膨らみの感触を尚更感じるだけであった。そうこうしてる内に要の顔はゆでだこ状態になって徐々に抵抗が弱くなっていった。


「無礼だぞ!! 早く皇子から離れろ!」


ようやく入り口で固まっていた冬史が我に返り、皇子に抱きついてる澪を引き離なそうとした。その力は微妙に嫉妬が入り混じっていため、澪は一瞬で皇子から引き離されてしまったのである。


「い、痛いっすよ、姐さん〜」


あまりにも馬鹿力で強引だったため、引き離された澪は少し涙目で訴えた。


「知るか!臣下にあるまじき行いをした、おまえが悪い」


鼻をふんとならして冬史は睨みつける。


「だいたい、他の者にでも見られてみろ…」


表面上は嫉妬も入り混じっているため激怒していたが、内心ではそこまで怒ってはなかった。実は澪のこの行動こそ要が癇癪を起こさなくなった理由ではないかと薄々感じていたからであった。それに要自身も澪のこの行動を、嫌っていないのもわかったいた。

だからといって冬史自身が同じように振舞えるかと言えば無理である。そのため、澪の行動を咎めるのではなく場所を弁えろと冬史は言いかけた。


「姐さん、姐さん?」

「澪、まだ話しは…」

「いやいや、それよりも皇子が…」


いつもなら素直に聞く澪が珍しくそれを遮ったので冬史のこめかみの血管が浮き上がりかけた。だが、澪が口に手を当てて驚いてる姿を見て、その視線の先にあるものを冬史も振り返って見てみた。その先には顔を真っ赤にして固まっている少年がいた。


「皇子、だ、大丈夫ですか?お、皇子〜」


冬史の怒りはすでに四散していた。そこにはすごく心配して要の両肩を激しく揺する冬史がいたのであった。


「あれま♪刺激が強すぎたっすかね〜」


澪はそんな二人を見ながら原因になったもの………自分の胸を少し持ち上げ苦笑いしていた。 この後、要の意識が戻ったのはもう少し後だった。




江夏へ続く街道を二頭の馬が並んで歩いている。一頭は要を前に乗せた澪が手綱を握り、もう一頭には道中で必要な荷物を後ろにくくりつけた馬の手綱を冬史が握っていた。


「皇子、さっきは申し訳なかったっすね」


澪は前に座っている要の頭越し先程の件を詫びていた。


「……だ、大丈夫です」


要の声は消え去りそうな声だった。よく見ると頬がほんのり赤くなっている。さっきの件をまた思い出したんだろうと思い、澪はクスっと口元を綻ばせて微笑んだ。だが、赤くなった理由は全く違っていた。さっきの件ではなく、現在進行中のあることが原因だった。


この時代、馬に騎乗するのに鞍や鐙などの馬具はなく馬の背にそのまま騎乗するのが普通であった。そのため、落馬しないように澪は要に密着して手綱を握っているのだ。また、身長差から要の頭の後ろに澪の胸がちょうど当たっていた。そして、馬が歩くたびにそれに合わせて澪の胸も振動するのだ。その度に要の頭には柔らかい弾力が伝わってくる。これが要の顔が赤くなっている原因であった。本来なら目の前に広がる雄大な大地に目がいくはずなのだが、要はそれどころではなかったのだった。


「しかし、伯和様には大変失礼ですが、こうして見ますと本当に商家の子息と遜色ありませんね」


赤くなっている要を横に見て、冬史は微笑みながら話しかけていた。


「本当にそうっすよね。どっから見ても、商家の子息って感じっすよね。やっぱりこの服に決めて良かったっすよ」

「あぁ、それが狙いだったからな。でも、さすが澪が選んだ服だけあって違和感がないな。あと、私も気をつけるから澪もくれぐれも伯和様の呼び方には注意するようにな」


この道中で一番重要なことは要の呼び名であった。すでに襄陽で滞在していることは大陸全土に知れ渡っている。そのため、お忍び行動中に皇子などと呼んだのが他人の耳に入れば非常にまずいことになるのだ。もし、その話しが人伝いに野心家の耳に入れば必ず保護を建前に要を捕まえるだろう。そして、その恩を宮中に売るだろう。そうならないためにも冬史は要に話して聞かせたのであった。その結果、要の身分は襄陽にある商家の一人息子で、冬史と澪がその家に仕える護衛ということになった。ちなみに目的は長江のほとりにある母の実家に遊びに行くとのことだった。

また、本来懸念するはずの賊については全く問題はなかった。それは、要の滞在前に諸侯が連携して大々的に賊の討伐をしたからであった。諸侯からすれば滞在中に賊が発生でもすれば死活問題になるための処置だった。特に襄陽近隣はかなり徹底して討伐が行われたため、街道は限りなく安全であった。これは冬史が今回のお忍びを認めた一因でもあった。


「は〜い、姐さん。さしづめあたし達は商家の坊っちゃんの護衛っすね♪」

「あぁ、伯和様もそのつもりでお願いします」

「うん、わかったよ」

「ありがとうございます。では、先を急ぎましょう」

「たしか、襄陽から丸二日っすよね」


それから江夏までの道中で問題が起きることは特になかった。そのため、予定通り街道沿いの里や郷に立ち寄りながら、順調に馬を進めることができたのだった。江夏についたのは襄陽を出た翌々日の夕方前だった。

江夏は色々な人種の人間が入り込むため、城門での身分確認は厳しく行われていた。そのため、夕方前のこともあり城門前は長い列が出来ていた。三人はその列の最後に並んだのであった。しばらく時間が経った後、ようやく三人の番が来たが検査は意外なほど早く済んだのだった。それは三人の身分証の裏の書付に劉表直筆の署名があったからだった。そのお陰で難なく江夏に入ることが出来た三人であった。

江夏到着後、澪は要を連れて宿の手配をすることになり、冬史は長江越えの情報を調べることになった。そして、陽が沈み外がだいぶ暗くなった頃、三人は合流して宿の近くにある飯店で夕飯を食べていた。


「姐さん、船着場の場所はわかりましたっすか?」

「あぁ、ここから馬で半日の距離に比較大きな船着場があるそうだ」

「半日もかかるっすか?もっと近くに船着場ないっすか?」

「実際にはあるのだが、馬まで運ぶことが出来なくてな。だが、さっき言った場所なら馬も大丈夫だそうだ。まぁ、船乗りだけあって荒くれ者が多いが、請け負った仕事はしっかりすると商人の間でも評判がいいらしい」


冬史が今回の渡河に気を使ったのは安全だった。怪しい船乗りにでも頼めば、長江の真ん中で身包み剥がされた挙句、河に放り込まれるなんて話しはよくあることだった。そのため、この情報集めには複数の商人から聞き込みをしたのであった。それは商人がよく使う船乗りなら安心だからである。

勿論、情報も彼らの商売道具のため、対価はそれなりに必要だったが、お陰で質の良い情報が手に入ったのだ。その結果、複数の商人が挙って冬史に伝えたのは先程の船着場だった。ただし、この辺でもかなりの荒くれ者の集団なため、口には気をつけるようにと、どの商人も念を押していた。澪にそれを一通り伝えると、冬史はふと黙々と食べている要の方を見ていた。


「伯和様。何やら真剣にお召し上がりになっていますが、そんなに美味しいですか?」

「うん。ここの魚料理、本当に美味しいよ」

「姐さん、冗談抜きでこの店の魚料理は本当に美味しいっすよ」


澪は白身を口に運びながら冬史に勧めたのであった。要が必死になって食べている料理は、長江で捕れた白身魚を蒸してその上に少しだけ甘辛いタレをかけているシンプルな料理だったが、その白身とタレの相性はまさに絶妙だったのである。この地方に伝わる郷土料理であった。

襄陽を発つ時、冬史と澪は豪華な食事に慣れた要の舌が気になっていた。どう考えても道中で食べる食事は、要が食べている食事よりも遥かに劣るからだった。だが、最初に泊まった村で出されたお世辞にも豪華といえないような食事を前に、問題なく食べている姿を見て取り越し苦労だった気付かされた冬史と澪であった。

襄陽を発って僅か数日だったが、冬史と澪は要が豪華な食事よりも、庶民が食べている食事を好んでいることが分かったのである。それも皇族がわざと庶民を知るために無理矢理食べるのではなく、美味しそうに普通に食べていたのであった。江夏での夕飯はそれなりの場所をと考えていたが、要からの願いで庶民がよく使うこの店に決まったのだった。


「たしかにこの味付けは絶妙でほんと美味しいな。しかも、不思議と独特の土臭さがないな」


冬史は要が真剣に食べている料理を箸で摘み口に運んだ。その口の中に広がる魚料理の味に舌鼓していた。


「ほんと、そうっすよね。伯和様?」

「………もぐもぐ」

「どうやら、伯和様は私達の会話よりも食べることが忙しいみたいだな」

「ふふ、みたいっすね。あっ、口元についてまっすよ」


そう言うと、要の口元についていた魚の欠片を指で摘み、澪は自分の口に運んだのであった。


「………なっ」


その澪の行動を食卓越しに見ていた冬史の顔は赤くなっていた。その顔を見た澪が少しだけ口元に笑みを浮かべていた。だが、要がそれに気付いた様子はなかった。

この三日間で五年ぶりに素朴な食事を食べている要は一心不乱で食べていた。そして、どんなに豪華な食事よりも自分には庶民の味の方が合うなと思っていた。それを証明するように最初の村で出された、少ない米を野菜などで炊いた粥のような食事を食べた瞬間、心底感激したのだった。

それから、冬史や澪にお願いをして警護に問題がなければ庶民が食べているものを食べたいと伝えたのであった。それはこの旅が終れば、またあの豪華な食事の日々が待っているのだという気持ちもあった。後宮で素朴な食事が食べたいと伝えても、後宮の権威を貶める行為ですと侍女達に切り捨てられるのが関の山だ。そのため、最近では自分の好きな物をまともに食べさせてもらえない皇帝の御子とは、なんと不自由な存在なんだろうと思っていた。


「ありがと、朱儁」


ようやく先程の澪の行動に気が付いた要はお礼を伝えた。


「どう致しましてっす。あまり急いで食べると喉に詰りますから、注意して下さいっすね」


澪が弟に注意するかのように優しく伝えたのであった。


「うん、わかった………もぐもぐ」


その言葉を言い終わると同時に要はまた食べ始めたのであった。


「やれやれ、言ったそばから………だな」

「なかなか見れない姿っすからいいんじゃないっすか♪」

「それもそうだな」


そう言うを冬史と澪は笑いあった。


「そうそう、姐さん」

「なんだ?」

「実は今日の宿っすけど珍しく風呂がある宿なんっすよ♪」

「本当か!! それは珍しいな」

「何でも宿の主が昔、余所で入ったのがえらく気に入ったみたいで、自分の宿にも作ったらしいっすよ」

「なかなかいい趣味をしている主だな」

「そうっすね、今から楽しみっすよ♪」

「どうやら、伯和様も食べ終わったみたいだ。では、そろそろ行くか」

「はいっす」


澪が要の手を握り、先に店の入り口で冬史が会計を済ませてくるのを待っていた。会計が終るとを冬史と澪で要を挟み込むように三人は宿へ向かって歩き出したのであった。




その翌日、三人は商人から聞いた船着場に向かって馬を南西の方角に進めていた。澪に抱きかかえられるようして、馬に跨っている要は昨夜の宿での出来事を思い出して一気に顔が真っ赤になっていたのだった。


昨夜、宿に戻った三人は宿の名物とも言える風呂に行くことになったのだ。要としても襄陽から江夏までの間、体を拭いて貰うだけだったので久々に入れる風呂を楽しみにしていた。

しかし、この時代、風呂は珍しく一部の者の宮殿や屋敷にしかないぐらい贅沢な物だった。宿自体にあることなど稀で、風呂は一つしかなかったのである。勿論、主の配慮で宿泊している部屋ごとに風呂を利用するのと定められていて、特に問題は起きることはなかった。だが、要にとってはこれこそが大問題であった。それは一人で入らせてもらえないどころか、冬史と澪と一緒に入ることになってしまったからである。


後宮にいる時も風呂場まで侍女が付いてきたが、侍女達はいつも薄手の服になって要の体を洗ってくれた。そのため、最初こそは若干の抵抗があったが、特に裸になって湯の中まで一緒に入るわけではないので次第に慣れていったのであった。しかし、今回はそれと全然違ったのである。

一応、一人で入ることを伝えてみたが、問答無用で拒否されてしまったのだ。そのため、風呂に入らない伝えてみたが、敢え無く澪に抱きかかえられて風呂場まで連れて行かれてしまったのであった。そして、服を無理矢理脱がされ、その文句を言おうとしたが目の前で服の帯を緩めたの澪の姿を見た瞬間、恥ずかしさの余り咄嗟に澪に背中を向けてしまったのである。だが、その抵抗は襲ってくる荒波の前では微々たるものでしかなかった。そして、澪が先導するように風呂の扉の前に立ち、要は見てしまったのだ。澪の裸を……


澪の裸を見た要が思ったことは、その裸の優しさだった。澪の体は警護についているだけあって、全身がとても引き締まっていたが、女性らしく出るところはしっかりと出ていた。その姿は丸みを帯びていてとても優しい雰囲気だった。ただ、胸の膨らみはかなり自己主張していた。要は我も忘れたように澪を見つめていたが、その視線に気付いた澪の「伯和様、そんなに女性の裸を見つめたら駄目っすよ♪」との笑い声で、我に返った要の顔は一気に真っ赤になってしまったのだった。そんな要の顔を見た澪はクスリを笑みを浮かべ、顔だけそっぽを向けている要を連れて風呂場に入っていったのである。しかし、これも嵐の前の静けさだった。


澪を極力見ないようにして、恥かしい気持ちを抑えた要は何とか澪に体を洗ってもらったのだった。そして、要は一人湯船に浸かっていた。澪は要の体を洗い終えると、要に肩まで湯船に浸かって声を出して百まで数えるようにと伝え、今度は自分の体を洗い始めたのであった。澪の姿は立ち込める湯気のためはっきりと見えなかったので、要は安心して数を数えていた。ふと、後ろから風呂場の扉が開く音が聞こえ、冷たい風が浴室に流れ込んできたため、要は振り返って後ろを見て固まってしまった。そして、裸で入って来た冬史と目が合ってしまったのだった。


要が見た冬史の裸はまさに彫刻のそれを違わぬくらい美しかったのである。冬史の肌は雪のように透き通るほど白く、胸は柔らかな雪の塊の如く膨らみ、手足はすらりと伸びていた。また、普段は頭の上につけている簪によって纏められていた後髪は、簪が外されたことによって腰辺りまで流されていた。その銀色の髪と鮮やかな赤い色をした瞳がその姿をさらに際立させていた。まさに完璧であった。もし、澪が女性らしさを表徴するのなら、冬史は非の打ち所がないくらい完璧に作りこまれた彫刻のそれであった。そのぐらい美しかったのである。


どれぐらい要と冬史は見つめ合っただろうか、すぐ後ろから聞こえた澪の「だから、そんなに見つめたら駄目っすよ」との声と同時に、小突かれた軽い衝撃により要は、咄嗟に冬史から目を逸らして背中を向けたのであった。だが、その目の前には澪の大きな胸が飛び込んできた。ちょうど冬史に急いで背中を向けた勢いがあったので、その勢いのまま澪の胸に飛び込む形になってしまったのだった。

頭の上から「伯和様、大胆っすね♪」と澪がわざと艶っぽい声を出した。それを聞き要は咄嗟に離れようとした瞬間、全身から力が抜けたように湯船の中に沈んでいったのである。薄れいく意識の中で要が感じたのは慌てて要を抱きしめる澪の柔らかい胸の感触だった。


「ち、ちょっと伯和様?大丈夫っすか?あっちゃ~、どうやらのぼせちゃったみたいっすね」

「…………」


自分の腕の中にいる、顔を赤くした要を見た澪の声だけが浴室に響いた。普段なら過保護のように心配する冬史が何も言わないが気になり、冬史の方を見たのであった。


「姐さん?どうしちゃったんっすか?」

「…………」


そこには顔を真っ赤にして立ち尽くす冬史がいた。


「って、姐さんもっすか~」


要は湯船に浸りながら冬史を長時間見つめていたため、知らず知らずの内にのぼせ上がってしまっていた。冬史は何気なく風呂場に入った直後、要と目が合ってしまい、何も纏ってない全身を見られ、恥かしさの余りその場で固まってしまったのだった。

気の張り詰めている任務中なら、例え裸を見られてもそんなことはなかった。しかし、澪が先に入っていたため、冬史は全く警戒してなかったのだ。また、久々に入る風呂が楽しみで一瞬気が抜けてしまい素の冬史になっていたのだ。そんな状態で要に見つめられた冬史は恥かしくなって立ち尽くしてしまったのだった。ちなみに冬史が五歳児とはいえ異性に裸を見せたのは成長してから初めてのことだった。その後、風呂場にはのぼせた要を抱きかかえた澪の悲鳴にも似た声が浴場に木霊したという。


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