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じじいと光と影と

「そ…ソード…」

ワシの素性を聞いたアッシェは顔をひきつらせながら呟く

まあ、そうじゃろうな

ワシが同じ立場でも多分そうなるじゃろう

「はい、これで王位継承権四位です」

ワシはぷりちーな笑顔で答える

悪趣味じゃが相手のリアクションを見ているのは楽しい物じゃ

ワシより上の継承者はジョンの叔父でまあまあの高齢なので実質ワシが継承候補のトップなのじゃがな

「大丈夫ですよ、色々と終わった話です」

ワシはそう言って笑う

「しかしそうなるとそこのバカどもはただ処刑ってワケにゃ行きません…」

アッシェは縛られて転がってる二人を子供に見せたらいけない顔で睨み付ける

「ひっ…た…助けてくだせえアニキ!!」

どんな目に遇わされるやら知らんが男が情けない声を挙げる

「おっとすみませんカタナの旦那、こんなツラ子供に見せちゃいけませんね」

そう言うとアッシェは自分の両の頬をパシンと叩く

世界が強制的に子供に優しい世界なのはそれとそれとしてアッシェという男はいい奴なのじゃろうな

「ただその方達を使ったのが誰なのか、それは知りたいのですが」

その為に生かして置いたのじゃから殺されても困る

「それこそ俺達はプロですんでお任せを、ただ旦那には企業秘密って奴なんで今日のところは宜しいですか?」

アッシェはそう言うとギリギリ隠せていない邪悪な笑みを浮かべる

大方拷問にでも掛けるのじゃろう

「解りました、お任せします」

ワシはそう言うとアッシェの邪魔をしても仕方がないのでここに衛兵か来る事だけを伝えてその場を後にした


翌日、メイの心の傷が不安じゃったが本人は気丈に振る舞っておった

彼女の父親のアルフレド…アルと呼ばれておる執事室室長が夕べの内にワシの部屋に訪れて物凄い勢いで謝られてしもうた

アレも根は良いヤツなのじゃがのぅ

メイに有ること無いこと吹き込むのはやめて欲しいのぅ

「カタナ様、今日も拭き拭きしますよ!」

朝の鍛練の後メイが楽しそうにワシに詰め寄る

これで良かった…のかのぅ

「カタナ様があと十年早く生まれて来てくれてたら家の女達は放って置かなかったですよ」

メイが抵抗するワシを尻目に拭き拭きしながら言う

そしたらワシは121歳じゃな

「そう言うのはまだ解りませんよメイ」

ワシは七歳児としてメイに答える

まあ、酸いも甘いもかぎ分けたじじいじゃが

「でもあの時のカタナ様本当に格好良かったですよ、ただ…」

ただ?

「あののじゃ言葉はどこで覚えられたのですか?」

メイが不思議そうに言う

しもうた、ついカッとなって素が出てしもうた

「へへへ、前日ずっと大賢人マナ・ライ様と過ごして居たのでおじいさんの言葉が移ってしまったみたいですね」

取り敢えず誤魔化してみる

マナの話し方はかなり若々しいがのぅ

「変な言葉を覚えたからって使ったらダメですよカタナ様」

メイに怒られてしもうた

「解りました、気を付けます」

いや、本当に気を付けんとのぅ

別に隠す必要も無いのじゃがこの世界に来る転生者や転移者はアホが多いせいで世間の風当たりが強いからのぅ

あの連中も何れ折檻してやらんといかんかもしれんのぅ

『』

ややこしくなるので今はやめときますじゃガイダンスさん

ガイダンスさんの気配を感じたワシは即座に否定するのじゃった

「ところでメイ、僕になんの用事だったんですか?」

拭き拭きが終わり服を着せられながらワシはメイに訪ねる

「あ…、そうこの手紙を」

メイは拐われてしまったせいでくしゃくしゃになってしまった手紙をワシに差し出した


ディナーの日取りが決まりました、つきましてはご一報を


ハモン・コッパー・ナイフ


ついに その日が近付いたという事じゃな

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