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じじいいんざすかい

ようやっと床に着いたのはいつ頃じゃろうか

七歳児が起きていていい時間では無いのは確かじゃが

明日はダスをハモンに引き渡したら捕らえている金持ち連中を吊し上げ…

そこでワシの意識は飛んだ

まさかもうタイトル回収かのぅ?

「おい、お前」

夢の中じゃろうか、若い…というよりは幼い少女の声が聞こえる

「呼んでるんだから返事くらいしろ」

声の主を探すとそこには緑色の短い髪か風に揺れるやたら露出した服を着たチンチクリンがフワフワと浮いておる

「チンチクリンは余計だバカモン」

心の中が丸見え…

これは神様じゃな

「左様、私様は風の神フウゲツ様だ」

そう言うと無い胸を張って威を示す

「…お前、ひょっとしなくても神を敬って無いだろ?」

そう言われてものぅ

今までバトル様以外マトモな神様に会っとらんからのぅ

「私様からしたらバトルも大概にヤベェバトルジャンキーだ!」

フウゲツ様が抗議する

そうかのぅ、ワシと感性が合うのじゃが

それはそれとして心の声と会話するのやめて欲しいのぅ

「それでフウゲツ様は如何様で御座いましょうか?」

ワシはようやっと言葉を発した

「おお、そうだった」

思い出したかの様にぽんと手を打つ姿は不敬じゃろうが可愛いと思ってしもうた

「可愛いなんて思われても私様は嬉しくも何とも無いわ」

そう言うとフウゲツ様は口を尖らせて文句を言う

話が進まんから心の声に反応するのはやめて欲しいのじゃがのぅ

「そうだな、本題に入ろう!」

そう言うとフウゲツ様は腰に手をやり胸を張る

もう何も思うまい…

「良い心がけだ、お前風魔法に興味があるみたいじゃないか、中々に目の付け所がいいではないか!」

ビシッとワシに指を向けて言う

「神にも匹敵する水属性を得ながら傲るでもなく魔法にも頼らぬその心掛けや良し!私様はお前の事が気に入った」

ワシに向けた指を自身の顔に近付けニコニコと機嫌良さげに話を続ける

「聞くところによるとあの性ワルドから加護の力を奪われたと言うではないか、そこで私様が性ワルドに変わって一つ力を授けてやろうと思ったのだ」

再び腰に手をやり、ふんすと鼻息を荒げて胸を張る

「それがですのぅ、メイスイ様から貰ったスキルなのですが、使うも使わないもなくてですのぅ…何が何やらさっぱりなのですじゃ」

ワシはかつて頭の中を埋め尽くした膨大な情報を思い出してゾッとした

「スキルは整理整頓せよと普段あれだけ言っているのに…」

フウゲツ様がため息混じりに言う

「お前の担当した神バトルからガイダンスを受け取っているハズだ、ヤツに整頓させれば少しは見やすくなるだろう」

さっきまで機嫌良く振り回していた人差し指を眉間に当てて教えてくれた

ありがたやありがたや

「やっと私様の有り難さに気付いたかバカモン」

損ねていた機嫌を取り戻したか上機嫌に笑う

しかし懸念点はある…

「安心せい、私様はメイスイほど何も考えとらん訳ではない、アレは今やり過ぎて性ワルドにこってり絞られている」

そう言うとフウゲツ様の手から可視化された緑色の風が生み出されワシの中に入っていく

『風属性のレベルが50に上がりました、エクストラスキル風神レベル99を取得しました、水属性スキルの整理を開始します…』

ガイダンスさんの声がする

「そのスキルは風を操る事ならなんでも出来る、自由に使うが良い」

そう言うとフウゲツ様は再びふんすする

「決して力に溺れるなよ、人間…」

そう言うとフウゲツ様の姿とワシの意識は消えていった

『水属性スキルを統合、エクストラスキル水神レベル∞を取得しました』

ガイダンスさんの言葉が今日の最後の記憶じゃった…

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