じじいの名は
前世から探しとった
やかましいわい
「これはカタナって読むのよ、どういう意味かしらね」
ママンサが優しくシスに教える
ワシの名はカタナらしい
異世界人で日本人で斬りたいって言うとったからって刀は少しばかり安直じゃ無かろうかのぅ、メイスイ様
ワシは確かに剣道やっとったしそこそこ強かったが命張るならサーベルの方が好みじゃのぅ
諸刃じゃなきゃ何でも構わんが
そう言えばまだこの世界にどんな武器があるのか全く観とらんのぅ
まあ、こっちに来てから十日と経って無いから仕方がないのじゃが
武器が無いか周囲を間渡すが流石に神殿の内部にそんな物は都合良く置いている訳もなく
ふと目端に何か気になる物が…正確には文字がある
歯車のマークの横に設定と書いてあるアイコンがある
なんじゃこりゃ?
と意識を向けるとそのアイコンが開きメニューが表示される
色々と項目がある様じゃが取り敢えず言語設定という項目に目をやる
すると小さなウインドウが開き更に細かな項目が出現する
ああ、孫やひ孫がこういうのよくやっておったわい
ワシとて孫のお古のスーパーファミコンを極めた男、年寄りと思った甘く見るでない
言語設定の項目には日本語と英語と凡語の意味が解らんかったが取り敢えず日本国に設定した 英語とフランス語は話すだけなら多少は出来るのじゃがのぅ
南方で現地の人に教わったからのぅ
じゃが字は最後まで解らんかった
『設定を変更しました』
頭の中で女性の声がする
ただなんと言うか無機質で機械的な感じで神様のそれとはかなり違って聞こえた
じじいを年寄りと思って甘く観るなよ?
これは音声ガイダンスというやつじゃな
何か変化があったのかと周囲を見渡して見るとワシの名付けに使った紙が目に入る
そこには先程まであった見た事がない奇っ怪な文字ではなくカタカナでカタナと書いてある
自動翻訳機能かのぅ
これは中々便利な物じゃ
他の機能は追々見るとしよう
何せ時間は沢山あるからのぅ
しかし、この機能はこの世界では普通なのか、それともワシだけなのか
そういうのちゃんと説間してくれないのバトル様もメイスイ様も少し雑のでは無いかのぅ
まあ、ワシは斬れれば細かい事は良いのじゃが
神々への少々罰当たりな不平不満をダァダァと要っていると再び神官がこちらに向かって来る
手には大きな水晶玉を持っている
話を聞くところでは現時点でのステータスを確認したいという事じゃ
名付けで色々と決まると言うとったしのぅ
あれじゃ、定番の水晶に手を当てて数字とか見るヤツじゃな
抵抗しても無駄なのじゃろうな
今のワシなど赤子の手をひねる様な物じゃ
赤子だけに
ってやかましいわい
神官とママンサの手を借りて水晶に手をやる
『チュートリアル、ステータスを見るが完了しました、ステータスがメニューに追加されます』
ガイダンスさんが頭の中で声を掛けてくる
突然水晶が光ったのでふと目をやると手を置いた水晶がステータスを浮かべている
見た感じではザ…赤子というステータスじゃな
1という数字が並ぶ
一ヵ所だけを除いて
その数字を見たのか神官が驚愕の声を挙げる
「ば…バカな、こんな数字初めて見たぞ…」
「先程の名付けの義での異変はこの事の予兆だったのか…!?」
神官達がざわめく
水属性Lv8
高いのか低いのかよく解らん数字じゃのう




