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じじいと暗殺者

「よっこらしょいと」

マナはしこたま飲んだかと思ったらおもむろに立ち上がる

「ちょっと便所に行くついでに侵入者共を結界で閉じ込めてくるわ」

マナは千鳥足でヨタヨタと手を振りながら詰め所の待機室を出ていく

ワシには気配すら解らんが魔法の力なのじゃろうか?

しかし、元代官も相当に焦って居るな

思って居ったより襲撃が早いのぅ

流石のワシでも巧妙に隠された気配を感じ取れる様になった頃空気が一瞬変わった様に感じた

これが結界なのかのぅ

ワシはダスを閉じ込めて居る牢屋へと向かった

「敵は…三人、やはり手練れの様ですね」

ポツリと呟くワシの背後から黒装束のまるで忍者の様な男が一人襲って来る

こやつの敗因は二つ

ワシは振り向き様に実体化させた三式で刺客を斬って捨てる

「一つは相手を子供と侮った事、そしてもう一つは武器をもたぬと思った事、要は油断じゃ」

ワシは骸となった男を見下し冷たく言い放つ

『魂喰らいがスキル隠密Lv39を獲得しました、スキル隠密Lv1を習得しました』

さっきワシを無視したガイダンスさんが何食わぬ顔?声?で新しい能力を吸収した事をワシに告げる

文句の一つも言ってやろうかとも思ったのじゃが牢屋の方から悲鳴が聞こえそれどころでも無くなった

牢屋な辿り着くとそこには子供を買おうとしていた金持ちの男が自らの血の池に沈んで居った

二分の一の確率を外すとはこの男もその男もついとらんのぅ

「一応お伺いしますがどちら様でしょうか?」

ワシは男に訪ねる

しかし返ってきたのは言葉ではなく変な丸薬じゃった

ワシはそれを受けずにかわす

あの手のは大抵ロクなもんじゃ無いからのぅ

賊は思惑が外れたか牢屋の外へ向かおうとする

ダスを探しに行きたいのか、仕事熱心じゃのぅ

早々にワシに追い付かれ賊はワシと間合いを置く

「お前さんの間合いはもう見切った」

賊が距離を取った瞬間ワシは一気に距離を詰めて強力な一撃を腹に叩き込む

「お聞きしたい事がありますので命は奪いませんが暫く食事は無理でしょうね」

幸い場所が場所だけに拘束具には事欠かなかったのでワシは賊を縛り付けるとマナともう一人の賊を探しにいく

少し歩くとマナが黒装束の男を担いで現れる

「偉そうに言うだけあって仕事か早いな、楽が出来て俺様も大助かりよ」

そう言うとマナはケラケラと笑う

やはりこの男ただ者ではないのぅ

まあ、パーパスの仲間なら納得なのじゃが

マナが捕まえた賊を拘束する為にワシらはもう一人の居る牢屋へ向かう

賊を拘束していると隣でカチカチと何か音がする

音の方を見るともう一人の賊が目を覚まし歯を鳴らして居ったのじゃ

「無駄だよ、どうせ歯に毒でも仕込んでたんだろうがそんなもんお前らが侵入した時点で浄化して無効化してるよ」

マナが言う

「それとな、ギアスの魔法で自害出来ない様にしたから他の方法も無駄だ、仕事熱心なのは結構だが諦めも肝心だぜ?」

ギアスは確か強い暗示で制約を課す魔法じゃな

「これから色々と話してもらうぜ。何心配ら要らない、俺様が魔法でチョチョイとしてちゃっちゃと終わらせてやるから」

この言葉の意味を理解した賊はその時初めて絶望に悲鳴を挙げたのじゃった

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