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じじい神と邂逅する

ワシの様なのが向かう先は当然地獄じゃろう

多くの敵兵を斬ったのじゃ、そりゃそう

閻魔様に怒られて地獄の責め苦を受けるのじゃろうて

そう考えると胸がドキドキしてハァハァしてしまうという物じゃ

心臓止まっとるが

しかし、地獄にしては何かこう神々しいと言うか光輝く神殿の様な場所に一人にされておる

地獄ってもっもこうおどろおどろしい場所を想像しておったので少々面を食らってしもうたわい

これはどちらかと言うと極楽浄土の様じゃ

綺麗な転し様でも降りてきそうな雰囲気じゃ


『天使ではなく申し訳ありませんが…』


頭の中に声が響く

優しい女性の声だ

辺りを見渡すとそこには長い癖のある金髪の髪の背中に羽根が生えたそれはもう綺麗な女性がそこに居た

『驚かせてしまいましたね、私は女神バトル…戦いを司る女神です』

愛と平和がとても似合いそうな穏やかで優しそうな女神を名乗る女性はその容姿とは似付かない言葉を発する

「戦いの…女神様がこんなじじいにどよ様なご用が?」

ワシは恐る恐る訪ねる

誰かが神仏に会えばそれも斬りなどと言っとったか刃を向けていい雰囲気のお方ではないのはワシでも分かる

『あなたの願いを叶えて差し上げてましょう』

願い?ひ孫の見ていたハーレムのアニメみたいなのかのぅ

ばあさんとあの世で再会する約束かのぅ

などと頭を働かせていると

『もっと斬りたかったというあなたの願いを叶えましょう』

困ったのかしびれを切らしたのか女神様が話し始める

『戦いの女神として死の間際まで戦う事を思うあなたの戦死としての思いに深く感銘を受けました…』

その笑みはどこまでも慈愛に満ちている

『ですので貴方をもう一度異世界に転生させ戦いのある人生を歩ませて差し上げましょう…戦争に明け暮れる世界がお望みでしょうか?それとも無情な剣豪達の世界がお望みでしょうか?』

その優しい穏やかな笑みを絶やさぬまま物騒な事を言い始めた

言葉も少し早口になっている様な…

『貴方が望む戦いを女神として実現かせて差し上げましょう』

興奮しているのか少々鼻息も荒く感じる

この女神様、大丈夫なのかのぅ?

しかしながら斬り足りないというのも事実

再び戦いに身を投じる子とが出来ると言うのであれば本望である

が、やはり…

「女神様、ワシはドラゴンというのが斬ってみたいです」

平和な時代に孫やひ孫がやっていたテレビゲームの中に出てくる怪獣ドラゴン

火を吐く大とかげ

ワシならこう斬るああ斬ると妄想した物じゃ

叶うなら斬りたい物じゃ

『魔物を斬る…確かに貴方が居た世界には魔物は居ませんでしたね…そういう選択しもあるのでしょう』

女神様は顎に手をやりブツブフと呟いている

不満なのだろうか?

『その向上心たるや良し、ドラゴンだろうと魔王だろうと何でも斬れる世界に生まれ変わらせて差し上げましょう』

言葉遣いは相変わらず丁寧なのだが語尾が段々荒くなってきた

化けの皮っちゅう奴じゃろうか?

そうこうしているとワシの身体は光に包まれ消えていく

ワシの意識と共に…

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