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じじい武器を持つ

パーパスが自分の持つ剣を見ながら語る

スミスの師は実直な職人で作る武器に特殊な魔法や効果は無いのだそうだが、その代わりに武器に神が宿るとも言われていたとか

おそらくは神の加護の類いなのじゃろう

スミスは未だその域に達してはいない物の、エルフの持つ強大な魔力を武器に込める事で師とは異なる強力な武器を作る事が出来るのじゃそうじゃ

使用者の記憶を食って成長する魔剣の類いを作るくらいじゃ、その実力は当代一なのじゃろうな

「折角だから見せてはくれまいか?」

パーパスがそう言うのでワシはキーホルダーをパーパスに手渡す

温泉のお土産のアレにしか見えないヤツじゃな

「フムフム…」

パーパスはそれを何の疑問も持たずにアレやコレやとキーホルダーを見る

「普段は持ち運びやすい様に小さくなるのだな…」

パーパスはワシにそう言うとキーホルダーを返す

「そして、おそらくは持ち主以外には元の大きさに戻せないし鞘から抜く事も出来ない、やってみせてくれ」

ほんの数分眺めただけでこの武器の仕組みを理解するのは流石の一言じゃ

ワシがキーホルダーに元の姿になる様に念じるとキーホルダーは小降りな短剣へと姿を変えた

本当は魔力を込めるらしいのじゃが、その辺りよく解らんのじゃ

「おお、これはスゴい」

それを見たパーパスが声を漏らす

確かに日頃からこんなもん腰にぶら下げとったら邪魔で仕方ないからのぅ

「どうぞ父上」

ワシは短剣を引き抜きパーパスに差し出す

それを受け取ったパーパスは改めて武器を隅々まで舐め回す様に見る

男の子はみんな武器が好きじゃからのぅ、気持ちは解るぞい

「サムライソードに似ているが変わった武器だなぁ…こんなに刀身が短いのに両手で持てる拵えにする理由があるのだろうか?」

パーパスがブツブツと呟く

『妖剣魂喰らいのスキルが発動します、パーパスの記憶を魂喰らいに与えますか?』

ガイダンスさんが突如としてワシにアナウンスしてきた

喰った記憶は無くなったりパーパスの命に何らかの危害が及ぶのじゃろうか?

『【チュートリアル】魂喰らいは記憶や魂を奪うのではなく、記憶を読んで学習するというのが正しい表現になります』

成る程、害がないのなら取り敢えずイエスじゃ

『魂喰らいはパーパスのスキルから豪剣レベル98を習得しました』

武器がスキルとやらを習得しても仕方がない気がするがのぅ

『【チュートリアル】魂喰らいが獲得したスキルはレベルか  1下がる変わりに武器を装備した状態なら使用者と共有し、使用者がスキルを使用する事でスキルをのレベルアップが可能となります』

なる程のう

『チュートリアルを二つ解放した事でガイダンスのレベルが1上昇しました』

ほうほう、ガイダンスさんもレベルアップするんじゃのぅ

何が変わるのかは解らんが


「その武器は僕の成長と共に成長すると職人さんは言っていました」

武器をマジマジと見ながら不思議がるパーパスにワシは真相を伝える

「それはいい」

それを聞いたパーパスは明るい顔になった

「私が与えた武器はまだまだ子供には早すぎるとは思っていたし、良品とは言え練習用のなまくらだ、気にする必要はないからその武器を使いなさい」

ニコリと笑ったパーパスはそう言うとワシの頭を優しく撫でる

じじいじゃがこう言うのは悪い気はせんのぅ

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