じじい王都に行く その2
襲撃着を乗せたまま馬車は王都にたどり着く
二日飲まず食わずも気の毒じゃが、自業自得じゃ
相手が悪かったと諦めるんじゃな
面倒事に巻き込まれなく無い(ニッコリ)
と言ってパーパスはこやつらにこれと言った尋問はしていない
無論、こやつらを見逃す程甘い男でも無いのじゃが
王都の門は前回来た時とは異なり固く閉ざされていた「子爵様におかれましては大変申し訳ございません、近くでゴブリンの集団が出たとの目撃情報があり警戒態勢になっております」
門を守る衛兵がパーパスに謝罪をする
土地の魔力が悪さをしてモンスターを生み出すという話は以前にしたのじゃが、ゴブリンはその中でも子孫を残す能力を有しており種族として定着した連中らしい
種族化したモンスターは大きく分けて
半妖
妖魔
悪魔
魔人
魔王
魔神
に分類されており、大きな括りとして魔族と呼ばれておる
ゴブリンはその中でも最下層の半妖に分類されておる
まあ、四歳児にあしらわれておる様な雑魚じゃからいわずもななじゃな
ただ魔族の中でも特に繁殖力が高く、集団行動を好むので油断ならぬ相手
と言ったところじゃ
そんな連中が城の近くに出現した事でパーパスもセバスチャンも事後の処理に追われておる
母神様のところに行くには暫し掛かりそうなのでワシはワガママを言って武器屋に行かせて貰った
やはり諸刃の剣は好きになれん
第一あれは子供の身には重すぎるんじゃ
練習用の刃引きしたサーベルで構わんから手頃な物が欲しい物じゃ
と思いながらワシは城の召し使いと共に街に繰り出した
ゴブリンの群れの出現で城門は閉ざされては居たものの城下町は活気に溢れていた
ゴブリンみたいな雑魚モンスターの討伐など兵や冒険者からしたらボーナスみたいな物なのかも知れんのぅ
そんな理由からか城下の武器屋はそんな連中でごった返しておった向かったのは城の紹介で行ったそこそこの武器屋なのじゃが武器はどれもパーパスが拵えた物の方が遥かにマシという有り様じゃった
まあ、愛する可愛い我が子への贈り物として一流の冒険者が作らせた物に勝る剣など早々には無かろうが
ただ収穫が無かった訳でもない
この世界には様々な武器があり、何なら刀もある
かつて転移してきた日本人がもたらした物らしい
出来は酷いの一言じゃがのぅ
それでも剣士の間では愛用者も多く一つのジャンルとして確立しておるそうじゃ
見せて貰った感じ鋳造刀の様じゃが使い物になるのかのぅ
「おい、そこのガキ」
見知らぬ男に呼び止められる
耳がロバの様に長い
噂に聞くエルフとかいう奴じゃな




