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9月10日のキミ

9月10日


今日は歌河さんと隣の席になって記念すべき10日目の朝だ。


1日目とは違い俺は成長した。


挨拶だって余裕だ。


「おはよう歌河さん!」


スマートだ。


とてもかっこいい、これぞ普通の男子高校生だ。


これは惚れられてしまう。


「おはよう凛音くん、残念だけど惚れはしないかなぁ、、だけど確かに私たちが話すようになってそんなに立つんだね!」


そう、そうなんだ。


10日という節目、俺は心に決めていたことがあった。


それは歌河さんをランチに誘うこと!!※弁当の時間のこと


「歌河さん、、今日は天気がいいね、、、。」


言いだそうにも話の展開の仕方がわからない。


「君私が読めるの知ってて言ってるよね?ずるいとおもうなぁ?まぁいっか!いいよ?お弁当一緒に食べよ!」


盲点だった、そういえば歌河さんは心が読める。


作戦は失敗に終わった。



歌河さんとゆっくり話す機会があったら聞きたいことがあった。


それは...彼氏がいるかどうかッ‼


「君バカなの?普通能力について聞いたりしない??」


確かに能力に関しても少し気になることがある。


常日頃から人の心を見ていて疲れたりしないんだろうか。


「その質問に答えるとするならば疲れないが答えかな。別に人の脳内が垂れ流しになってるわけじゃないよ?気になる人に少し集中してると聞こえるだけだから漫画みたいにずっと聞こえてる事なんてないよ!」


ほう、、ってことは俺の脳内が気になったと...。


んで彼氏は??


「ほんとにバカなの...??ふふっ。まぁいっか!いないよ彼氏なんて。みんな私に実力以上の期待をするから一緒に居て疲れるし!」


実力以上の期待?まぁ歌河さんは優秀だし期待されても仕方ないんだろうか。


まぁ僕には関係ないかな。


普通の男子高校生はそんなことしない。


「その歌河さんってのやめてよ!私は下の名前で呼んでるのに!」


名前?



な、ナマエ??


いいのか?名前で呼んで。


いや本人が言っているんだからいいのか??


し、しほさん、だよな??


「今日はありがとう、志保さん。とりあえずご飯食べよう!!いただきまーす!!」


緊張で最後早口になってしまった。


仕方ないよな。


今日は歌河さんと隣の席になって記念すべき10日目の朝だ。


そして僕が初めて志保さんと呼んだ日だ。

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