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9月1日のキミ
9月1日水曜日
夏休みも終わり、地球が一年の終わりに向けて温度を上昇させる今日この頃
学期初めということもあり、席替えが実施された。
そしてこの僕の隣になれた世界で一番幸運な生徒は『歌河 志保』
この学校で一番優秀な生徒だ。
そんなこの学校の一番星と隣になってしまったのはこの僕『川下 凛音』
いたって平凡などこにでもいるちょっとオタク気質のあってそれなりに恋愛に興味をもつ普通の男子である。
「よろしくね、凛音君」
少し付け加えよう、クラスの女子に名前を覚えられてるだけできゅんとしてしまう普通の男子である。
「うん、よろしくね!歌河さん。」
よし、普通に言えたよな。うん言えたはず。
そんな風に話すだけで緊張するくらい女性に免疫がないまま一週間を過ごした。