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奇跡

奇跡の概念は、都合よく、サリアラムの進化に使われた。

始不死種や一郎たちが、存在をかけてつくりあげた『既存の概念と新しい概念がちょうどよくまとまるという概念』にフルで働きかける。


結果、一郎と龍二が持ち込んだ概念たちが、全て奇跡的に世界の枠エンディアの中に収まった。

そのせいで、世界には、見たこともない怪物や強い力を持った何かがたくさん生まれた。


死神、妖怪、恐怖の大王アンゴルモア、天国・地獄。

そして、全てのものに意思が宿るという八百万の考え方は、今まで、意思のなかった概念に意思を与える。

パラレルワールドや、一郎と龍二の世界以外の異世界も観測された。


始神を創造した創造神の存在や、さらにその創造神を創造したものの存在などの考えればループする存在や、卵が先か、鶏が先かなどの変な概念まで現実化した。


「我々は、なんと小さいことか。」

クローディアの王アルガノスは、更新されたアカシックレコードに圧倒された。


意思を持った進化させるものサリアラムは、一郎と龍二それに、始不死種たちに感謝し、満足そうに3神の領域で、エンディアとクーティルとともに語りあった。


そんな感じで、世界は急激に変化していった。

それを観測できたのは、一部の者だけであったが。


一郎と龍二は、王城に送ってもらい、王城で、エドガーとガイラックにあいさつをして、リリエットの元に向かう。

エドガーからは、2人とも王位忠君勲章を受け取った。

「この世界で、好きにしていいよ。もし、元の世界に帰りたかったら、始不死種に言えば、帰してくれると思うよ。」

とのことだった。


始虫は、人化して、一郎と一緒に歩いている。

死不死種も幼女のような見た目になってしまったが、一郎と歩いていた。

さらに、王城の外で待ち伏せしていた始妖精と仲間たちは一郎の髪の毛を引っ張って遊んでいた。


龍二がつっこみを入れる。

「一郎さん、いつの間に賑やかになってますね。」


「ははは、そうだね。どうしようか。」


リリエットとアイシーに合流するとそこで、また色々質問攻めにされる一郎。


「一郎は、奇跡が起きるなら何を願うの?」


「平穏ですかね。」


「龍二は?」


「ハッピーエンドとか?」


リリエットは、一郎らしい答えと、龍二らしくない答えに苦笑した。

お読みいただき、ありがとうございます。

3章目は、この話で終わりです。

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