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解決案

止まった時の中、世界が割れる。

残念ながら、この世界に、異世界の概念と既存の概念の衝突を避ける方法はない。


始不死種の巨人は、一郎たちと、魂世界で、時間を稼ぎつつ観測していた。

すでに、一郎たちとは何年も一緒にいる。


「このまま、ここにいていいんですか?」


「色々問題が重なっているんでな。どうしようもないところまできた。」


「外の時間は進んでいないんですよね?」


「進んでいない。」

進んでいないから、一郎が起きている間は、サリアラムが暴走してしまう。

そして、すでにサリアラムの暴走は、世界の崩壊につながるほど大きな亀裂となっている。

一郎は、始不死種の巨人のあきらめにも似た感情をかすかに感じていた。


「何かあるなら、相談してくださいよ。」


始不死種の巨人は、まあ、今更だが、という感じで相談を始める。

始妖精と始虫は、こんな時でも、遊んでいた。



「つまり、僕と龍二君のせいで、新たな概念が生まれてしまい、それが、既存の概念とぶつかりあって、世界を崩壊させちゃうんですね。」


「そうだ。」


「それで、始不死種さんもここから出られなくなっていたんですか。」


「そうだな。」


「はあ、なんかちょうどいい方法ないんですかね。既存の概念と新しい概念がうまくまとまるみたいな概念でもあればいいんですが⋯。」


「⋯今、なんと言った?」


「ちょうどいい概念があればいいと思いまして⋯。」


「いや、待て。そんな簡単でいいのか?いや、でも、これは新しい概念ではある。ただ、やはりエネルギーが足りない。いや、私を犠牲にすればなんとか、行けるか?」


「ちょっと待ってください!勝手に納得しないでください!どうしたんですか?」


「いや、今、一郎が作った新しい概念。既存の概念と新しい概念がうまくまとまるみたいな概念だったか?それを、本当に実現できれば、全て解決するんだよ。」


「そんなことで解決するんですか?」


「ああ、間違いないできる。アカシックレコードでも解決できそうなことは確認済みだ。代償が必要だがな。」


「代償ですか?」


「異世界因子と膨大なエネルギー。もっと具体的に言えば、一郎と私が必要だ。」


「僕らでなんとかなるなら、やりましょうか。」


「いいのか?」


「良いわけないでしょ!」


「一郎は、あげない!」

いつの間にか遊んでいた始妖精と始虫がやってきて、一郎と始不死種の巨人との間に入った。


「一郎じゃなくて、龍二でいいじゃん!」


「これは、この空間にいる私たちでしかできない。」


「一郎は、だめ!」


「僕は、覚悟はできてますから大丈夫ですよ。」

一郎は、封印される時と言い、こっちに来てから命かけてばっかだなあなどと軽く思っていた。


始妖精と始虫は、一郎の優しい言葉とは裏腹に、絶対引かないという雰囲気を感じ、お互いに頷きあう。


「「私たちも使って!」」


「そうすれば、生き残る可能性も上がるでしょ?」


「離れ離れはいや。」


一郎は、困ってしまったが、嬉しくもあった。

「では、絶対生き残りましょう。」


「時間も惜しい。始めるぞ。」

始不死守の巨人が言うと4人の体は光に包まれた。

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