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対策会議

「検査結果が出ました。残念ながら、あなたたちは、この世界にいてはいけない存在のようです。」

エドガーは、淡々と告げる。


一郎と龍二は、困った。

「僕達はどうなるんでしょうか?」


「封印処理をしなければなりません。」


「封印ってどんな感じなんだ?」


「これから、ずっと眠ることになります。」


「⋯そうですか。」


「今は、解決策がないんです。もしかしたら、未来で解決できるかもしれませんが、今は無理なんです。」


「少し、龍二君と話をしてもいいですか?」


エドガーとガイラックが部屋の外にでる。


一郎は、龍二に向き合った。

「俺、封印されるのか⋯。」


「⋯。」


「セティに手紙くらいかけるかなあ。」


「それくらいなら大丈夫でしょう。私も一緒にお願いしますよ。」


「⋯実感わかねえな。」


「そんなものなのかもしれませんよ。」


「そっか。」



その日は、2人とも別の部屋で、王城に泊まった。


次の日。

最後の朝食を食べ、2人は、封印の間と言う場所に移動。


封印はすぐに行われた。


一郎と龍二は特に抵抗もしない。


龍二は、思う。

まあ、世界のためなら仕方ないか。


一郎は、思う。

痛いのはやめて欲しいですね。


10人以上の魔法使いが、まず、一郎に杖を向ける。


だんだんと一郎の意識が沈んでいく。


これが、封印ですか。


龍二は、一郎の体が、手のひら大の丸い玉になっていくのをただ見ていることしかできなかった。


龍二の番になる。

龍二は、エドガーに手紙のことをよろしくと伝え、しっかりとした足取りで、部屋の真ん中に歩いていった。



2人の封印を無事終えたエドガーとガイラック。


その日の王会は、荒れた。

異世界人を封印したが、何も解決にならなかったのだ。

世界は、人類は、異世界の空想の化物たちの脅威に、そして、この世界の12始原種である始虫の脅威にさらされている。


異世界の化物の脅威は、後でいい。

まだ、顕在化もされていないからだ。

それでも、アカシックレコードには、存在が確認されているので、無視などできないが⋯。


直近の問題は、始虫の問題だ。

始虫からなる被害はすでに、拡大しすぎている。


「ともかく始虫への対策案をここで、たてねば、10日後には、世界は滅びるかもしれん。」


残念ながら、そういう状態だ。

虫種と均衡していた力が崩れつつある。

どんどん湧いてきて強くなっていく虫に対してこちらは、物資も消費されていくし、怪我も負う。


「10日後には、私たちも出ないといけないわ。」

第一王女サリエルが、言う。


皆は、実は一つだけ始虫を倒す方法に気づいていた。


ただし、それは、問題の後回しになるだけだということもわかっていた。

だから、誰もそのことを告げなかった。

それでも、そこで、言うのは、現王アルガノス。


「異世界人を封印したことでできた魔道具を使う。もうそれしかない。後でしわ寄せが来ようとも仕方ない。やるしかないのだ。ガラファス!第一王子として責務を果たせ。」


「はい。」

第一王子ガラファスは、表情の読めぬ目で返礼した。

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