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6人で、少し高めの店で、食事を楽しむ。

意外だったのは、龍二がアイシーのドレス姿に見とれてしまい、セティに殴られていた。

それを見てカインとリリエットが笑い、一郎は平和を感じ、和んでいた。


「一郎さん。俺、テーブルマナーとかわかりませんよ。」


「こっちの特有のマナーとかもあるかもしれないので、周りを見ながら食べましょう。セティさんもそんな感じでいいと思いますよ。」


リリエットはともかく、カインとアイシーもマナーは完璧なようだった。

カインはドヤ顔でこっちを見ていた。

セティは、それを憧れの眼差しで見ている。

龍二はそれを見て、微妙な顔をしていた。

龍二とセティは、やはりお互いに意識しているのだろうか。

とか、年甲斐もなく気になってしまう一郎だった。


食事はとてもおいしかった。

柔らかい小麦の香りの濃いパンに、白いスープ、大きい魚の白身、なんの肉かわからない今までに食べたことのない肉料理、デザートは浮いていた。


これから、美食の旅なんかをするのもありかもしれない。


宿に移動する。

セティと龍二は、途中で露店を冷やかしてくると言って抜けた。

4人残る。

街の喧騒が少し遠く聞こえる。


一郎は、なんとなく聞く。

皆さんの夢とかってあるんですか?

カインは、笑う。

「俺は、強くなることかな。いつか5龍に挑戦とかしたいよな⋯。」

酒も入っているのか、軽く言葉の出るカイン。


「5龍に挑戦って、死ぬって意味何だけどね。」

アイシーが呆れる。

「私は、雷属性の新魔法をバンバン作ることかな。それでいつか、王都の魔法研究塔に入って、リリティア・カルファディアに会いたい。」


「リリティア・カルファディア?」


「聞きたい?」

一歩近づいてくるアイシー。


「いえ、今はいいです。」


「なんだ。残念。」


「一郎。リリティア・カルファディアは、魔法使いたちの頂点で、あこがれで、すべての魔法を操るって奴なんだよ。魔法使いの前で、リリティアの話をすると長くなるから絶対やめとけ。」


「⋯はい。わかりました。」


リリエットに視線を向けると、リリエットはうーんと考えていた。


「私の夢は、自由だったんだけど。もうほとんど、叶ってるんだよね。」


「自由になって何がしたいとかないんですか?」


「そう言われれば、自由が手に入るなんて思ってもみなかったから考えたこともなかった⋯。」


「ゆっくり、考えればいいさ。」


「そうそう。」


「ちなみに、一郎の夢は?」


「僕の夢は⋯。」

一郎は考える。

何かあるかな。

そんな感じで考えて出した答え。

「世界平和ですかね。」

なんとなく、幸せな家庭で子供の面倒をみている自分を考えていた。


「スケールでけえな。」


「いいんじゃない。夢はでっかく。」


「なんか、一郎かっこよく見えてきた。」


「いや、やめましょう。なんか、恥ずかしくなってきました。」


「小っ恥ずかしいこと言わせ始めたのお前な。」


「私の夢は、恥ずかしくないけど⋯。」


「いいな。私も早く夢を見つけたい!」


そんな感じで、充実した時間を過ごす4人。

同じ空の下、龍二とセティは手を繋いで、ゆっくり、宿に向かっていた。

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