金策
4人は、そのまま、龍二とセティのもとに向かう。
龍二は、少しやせていたが、しっかり足が治っている。
「一郎さん!みなさん、心配かけました。ありがとうございました。」
4人の気まずい雰囲気が胡散する。
リリエットは、龍二にも、別れを告げた。
「じゃあ、そういうことだから。短い間だけど、ありがとう。」
「いや、らしくねえ。つまらねえ。人生こんなもんだみたいなあきらめを感じる。短いつきあいだけど、リリエットはそんな感じじゃないと思うぞ。」
「いや、私なんてこんなもんよ。」
「それより、なんで、金必要なんだ?家族が、病気とかなの?」
一郎は龍二をすごいなあと思って見ていた。
ズンズン踏み込んで行く。
「っ!」
「迷ってるなら話ちゃえよ。」
「でも!」
「でも、とかは聞きたくない。というか、ここまで、聞いて、教えないとか言われたらもやもやするだろ?頼む!教えてくれ!」
頭を下げる龍二。
何故かセティも真似して、頭を下げる。
カインとアイシーもお互い微笑んでから、頭を下げる。
もちろん、一郎も。
下げられたリリエットは困惑するも、ため息を一つつく。
「⋯他言しないでね。私は、リリエット・ラスティル。銀位貴族の娘なの。縁談があって、それを断るためにあと、1ヶ月半で、1億貨必要なのよ。さあ、言ったから頭あげて!」
「あー、やっぱり貴族様か。」
「だと思ったわ。」
カインとアイシーは納得していた。
セティもあわあわしている。
龍二は何か考え込み、一郎は、龍二が何を言うか期待して見ていた。
「金があればいいの?」
「こいつが納得する金ならな。」
カインは、笑う。
「じゃあ、リバーシとか売るの無しかなあ。」
「どうだろう。リバーシがOKなら、将棋、チェス、トランプ、麻雀に人生ゲームなんかもありだろうけど。」
「お、さすが、一郎さん。色々出てくる。トランプなら、カードゲームとかもありだよね。」
「おいおい、そこだけで盛り上がんなよ。俺等にも教えてくれよ。」
「私も儲け話参加したい!」
「お金の話ですか!?」
「あのー。私は、もうあきらめてるんだけど。それに、あなた達が言っているものを売るのなら、あなた達がお金を手に入れるべきよ。じゃないとおかしいわ。」
「じゃあ、お前もオリジナルで作れよ。」
龍二の一言は、すべてを解決した。
「⋯どういうこと?」
「まあ、とりあえず、リバーシからはじめよう。俺、板買ってくる!」
言うなり、部屋を飛び出す龍二。
それにくっついていくセティ。
取り残された4人。
「まあ、とりあえず、座ってまってましょう。」
一郎は、釈然としない顔だったが、少し元気になったリリエットを見て安心した。




