龍二と緑狼
龍二は星属性の身体強化を自分にかける。
セティは、龍二に光属性の身体強化をかける。
龍二は、目の前にいるゴブリン2体を簡単に倒してしまった。
「セティの光属性の身体強化かなり強くなっている実感がある。」
「私の身体強化は、第3階梯ですから!」
「違う属性なら、重ねがけできるのか⋯。」
「一人じゃ無理ですよ。魔法は、発動中にもう一個は発動出来ませんから。」
龍二とセティはさらに奥に進む。
セティLV11
魔法適正
光65%
魔法
光属性:魔弾1、ライト1、身体強化3
「星属性の身体強化と、光属性の身体強化ってどう違うんだろうか?」
「星属性は、複合属性なので、単体属性の光属性より強いです。光属性の身体強化は、体のうちからエネルギーを引き出す前借りみたいな感じで、星属性は、外からエネルギーを集める感じみたいなんだそうです。」
「へー。あ、なんか意識的にやったら、いつもよりうまくできたかも⋯。」
こういった思いつきやイメージの変化で、階梯は上がることもある。
この時、龍二の星属性身体強化は第4階梯に上がった。
「あと、一人セティを守る壁役が欲しいかもしれない。」
「私あんまり、しゃべれないんです。3帯ののどかなところ出身だから、マイペースだって、怒られたりして⋯。」
「人間関係は面倒臭いよな。」
俺は、他のクラスのスクールカーストを思い出す。
あれは、つまらん。
龍二のクラスは、みんな各々楽しくやっていたのであまり関係はなかったが⋯。
それが普通と思っちゃいけないのかもしれない。
さて、4帯のゴブリンはLV20ないとソロで倒せない。
二人とはいえ、適正レベルより下の二人が、戦えているのは、実は、かなり運が良かった。
ゴブリンが二匹で油断していたり、先にファーストアタックを決めていたり。
だから、龍二と、セティは誤解してしまっていた。
自分たち、意外とやれてるかもと。
龍二にとっては、若干のトラウマ。
緑狼を発見する龍二とセティ。
龍二は星の身体強化を自分にかけ、セティも光の身体強化を龍二にかける。
龍二は、一瞬で間合いをつめ斬りかかる。
ガキンという音は、龍二の攻撃の失敗を知らせる音だった。
剣は、緑狼に噛みつかれていた。
適正レベル70緑狼。
LV11のセティと、LV10の龍二には、荷が重い相手だった。
龍二は、剣を離し、ナイフを緑狼に突き立てようとする。
しかし、緑狼は、それを避けた。
龍二は、ナイフを緑狼に投げつける。
緑狼は、それも避ける。
龍二は、走って、セティを肩に抱え逃げる決断をした。
セティは、状況がわからず、混乱していたが、光の身体強化が切れないように意識をしっかり保つ。
龍二の後を追う緑狼が1回止まると、大声で、遠吠えをあげる。
遠くからいくつもの遠吠えが聞こえてくる。
やばい。
龍二は、バクバクと暴れる心臓の音と、空気を吸っては吐くたび、ふくらんでは縮む肺をわずらわしく思いながら、全力で走った。




