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異世界転移

見つけていただきありがとうございます!

よろしくお願いします。

午後8時のコンビニの自動扉。

急いで駆け込む男子学生、火宮龍二と、たった今、晩御飯を買って出ようとしていた山田一郎。

二人はぶつかった。


普通なら、いてえとか、大丈夫ですか?とかそういう会話が始まるところだったが、この二人の場合そんなことにはならなかった。

二人は、たまたま異世界の危機に引っ張られて召喚されてしまう。


二人がぶつかった衝撃から倒れた場所は、真っ昼間の森の中だった。

「おいおい、まじでこんなことあるのかよ?」

一郎は、異世界ものの小説なんかもよく読んでいたが、なんとなくやばいことには気がつく。


森に遭難。

怪物とかも出るかもしれない。

チート能力とかもあるかもしれないが、よくわからない。

金も日本のものしかないし、金目の物は持っていない。

スマホを確認すると、やはり通信ができない。


龍二は、起き上がる。

「おっさん大丈夫?悪い。ぶつかっちゃって。」

龍二は、いきなり森にいる今の状況に困惑したが、とりあえず、自分がぶつかったことが原因かもしれないと考え、目の前の一郎に謝罪した。


一郎は、言われて龍二の方を確認する。

普通の見た目の男子学生だ。

奇抜な髪型であったり、主人公らしさがあるタイプではない。

「大丈夫ですよ。怪我とかはないので。」


一郎は立ち上がる。

龍二も立ち上がって、服の汚れを叩いて落とした。


気まずい空気。

一郎は、考える。

どうしようか。

今後、二人で行動するのが、いいのだろうか?

しかし、最近こんな若い子と関わったことがなかったからどんなふうに話をすればいいかわからんな。


龍二も龍二で、困っていた。

どうすりゃいいんだろう。

こんなところで、知らないおっさんと二人きり。

気まずい。


「とりあえず、自己紹介でもしようか。僕は山田一郎といいます。」


「ああ。俺は、いや僕は火宮龍二⋯です。」


「龍二君、こういう状況というか、異世界転移とか本とかマンガとかで読んだことある?」


「一応、知ってる。異世界で、チートで⋯とかそう言う奴。あー、これってそういう奴かもな。」


「多分、そうだと思うんだ。スマホも通じないし。」


「どうしようか。」


「とりあえず、森は危険そうなんだよね。水場とかも確保したい。できれば人が見つかればいいんだけど。」


「大声で呼んでみますか?」


「くまとか出たら食べられちゃうよ?」


「あ、そっか。」


「とりあえず、遭難した時は、動かない方がいいとか聞くけど。それは、助けが来る前提だしな。」


「おじさん!なんかいる!」

龍二が、指差す一郎の後ろには、ポヨポヨと跳ねる丸いボールのような奴がいた。

ボールのような奴は、いきなり一郎にぶつかってくる。


一郎は、避けられず腹にダメージを負った。


「この!」

龍二は、走りこんで、一気に蹴りをぶち込む。

ボールは気にぶつかり、パシュンと破裂した。

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