吹奏楽部、楽器体験っ!
「ようこそ!吹奏楽部へ!こんにちは。部長の白井来未です!吹奏楽部はコンクールや駅前コンサート、アンサンブルコンサートなど、まだまだ沢山のイベントで活躍しています!」
「こんにちは。副部長の永井遥です。これから楽器ごとに紹介します。」
パーカッションの楽器紹介は1番最後で待っている時間が苦痛だった。
「こんにちは!パーカッションパートリーダーの森恵麻です!パーカッションはドラムや、ティンパニ、小物打楽器などたくさんの楽器があります!特に私が得意なのは鍵盤打楽器で、去年のコンクールにて惜しくも本選出場は逃してしまいましが、ヴィブラフォンを担当して金賞をとりました!パーカッションはみんなが知っているあの童謡をかっこよく演奏します!」
私はティンパニであまり出番は無いがティンパニのかっこよさを伝えられた。
「いかがでしたか?是非パーカッションパートに来てください!」
「次は楽器体験です。体験したい楽器のパートリーダーのところに集合してください。」
「フルート吹きたい人ー!!集まって〜!クラリネット楽しいよー!オーボエー!サックス吹きたい人〜!かっこいいよ!!・・・」
吹奏楽部を見に来た人はやりたい楽器の場所に移動した。
「まずは自己紹介するね!私は三年A組のパーカッションパートリーダー森恵麻(ともりえま、)です。よろしくお願いします。」
「三年E組の野田瑛斗です。よろしくお願いします。」
「二年A組の木田杏奈です!!よろしくおねがいしま〜すっ!」
「二年D組の宮崎ゆら(みさざきゆら)です。お願いします。」
「じゃあ1年生も自己紹介よろしく。」
「俺から?」
「うん。」
「一年B組の石井一輝です。お願いします。」
「一年C組の荒木恵里香です。よろしくお願いします。」
「一年D組の西野瑠美です!よろしくお願いします!」
「えーと、1年D組の米倉莉瑠でーす。よろしくおねがいしまーす。」
みんな可愛いので瑛斗先輩が取られないか心配だ。
「じゃあ、、、一輝くんはティンパニやってみようか!杏奈よろしく。」
「一輝く〜んこっちこっちー!」
「ティンパニはこのペダルで音を変えて、このマレットっていう撥みたいなやつでたたくの〜。」
もう体験する楽器を振り分け終わってみんな教えている。私も瑛斗先輩に教えてもらいたいがまずは一輝くんにティンパニの良さを教えるのが最優先だ。
「マレットの持ち方は手の甲を上にして持つところを三個に分けて見て下から一つ目くらいのところを親指と人差し指で持って、他の指はそえる感じで持つのっ!」
「こんな感じですか?」
「そうそうそう!でも中指と薬指と小指ちょっと握りすぎかも。」
「なるほどです。」
「じゃあ、ロールっているだらららららーってやつをやってみよう!肩の力を抜いて〜リラックスして〜脇の下に卵を挟んだ感じで卵が割れないけど、落ちないくらいに腕開いて、肘が体より後ろに出ないところに立つの!そしてここら辺を叩くっ!!一回見ててっ!」
正直、自分で言ったことを全て気をつけられている自信はない。
「凄いですね、、」
「ふふーんっありがとうっ!一輝くんもやってみて〜。」
「はい。」
自分も一年前はこんな感じだったと思うと我ながら成長を感じる。
「おおー!!いいね〜!もう少し肩の力と中指、薬指、小指の力を抜けるといいかも!でも初めてにしてはめっちゃじょーずっ!」
「ありがとうございます。」
先輩が取られないか心配だが自分が先輩になるのも案外悪くないのかもしれない。