ちからあわせて………………………46mg
魔法少女たちはまた戦場に戻ってきた。紡希にしてみれば、三度目であるが、この息苦しいような空間は慣れるものではなく、直接心臓を握るような圧迫感もあった。
その原因であるメデューサは柱が並び立つ地下の巨大な空間中央に依然として存在し、天井の割れ目から漏れる月光がスポットライトのように照らされ、その存在感をひときわ大きいものとしている。
対し、紡希ら以下7人の魔法少女は入口からほど近い柱々の陰に分散してその身を隠し、作戦の開始タイミングを見はかる。
「作戦──、開始ですわ」
メデューサに気づかれぬ音量で放った梨乃の号令によって、二回戦が始まった。まず合図と同時に飛び出す前衛──蒼・海桜は地下空間の奥、メデューサがいる場所へと駆ける。
メデューサが別方向を向いた瞬間のベストタイミングで作戦が始まったのにもかかわらず、その魔獣は二人が柱の陰から出てくるのを見逃さなかった。メデューサが目を点滅させ始める。この数秒後には石化光線が放たれる。
だが、前衛組の二人はそんなことも意に介さず、走るスピードも下げないままメデューサに接近し続ける。無論このままだと、石化光線をもろに当たってしまう所だが、前衛組はかなり素早い。ある程度接近していてもすぐに安全地帯に回避できる。
二名が最初の柱からメデューサまで半分位の距離に到達した時、二戦目最初の石化光線が照射される。そのほぼジャストタイミングでメデューサ正面に立つ柱の陰に入り、回避。ここでも減速はしない。そして、ちょうど石化光線の効果時間が終わるのを見越して、勢いを殺すことなく陰から抜け出、メデューサの超至近距離にまで達した所で、攻撃に転じる。
「はああああああ!!!」「おりゃああああ!!」
うねる咆哮と共にワンステップ踏み込み、繰り出された海桜の一太刀は明確にメデューサの弱点であろう首元を狙い、ワンテンポずらして斬りかかる蒼はメデューサの胴を狙う。
だが、海桜の初撃は避けられ、空を切る。続く、蒼の二撃目は上に弾かれ、頭の蛇を一匹斬るに留まった。
2連撃が不発に終わると、今度は逆にメデューサが動く。頭部の蛇を操り、海桜に差し向けると、石化光線発動のモーションを取る。
ここからでは再度攻撃にかかるのは不可、と判断した海桜は先ほど石化光線を回避した柱にまで後退し、蒼も同じく退いた。
…
2回戦一回目の攻防も、致命傷を与えるまでには至らなかった。それも石化光線の回転率が意外に速く、攻撃に着手してからすぐに回避を強制させられるからである。
しかし、本作戦における前衛組の役割はメデューサを倒すことではない。紡希と花音の行動が悟られないようにするための陽動隊としての役割を果たしている。
石化光線を回避した陽動隊は再度メデューサに斬り込む。その後方、中衛にいる絆は前衛の二人の隙間を通してメデューサに鞭の一撃を食らわせる。決定打どころか全く通用しないものの、メデューサに意識を割かせるという陽動の役割は果たしている。更にその後方では梨乃が戦況を見て弓を構えつつ、前・中衛組に指示を出す。
残る紡希、花音、玲奈の三人は本命の作戦を実行すべく、未だ柱の陰に隠れたままでいた。
「作戦を確認します」
紡希と花音の二人は視線をメデューサから外し、玲奈の方へ向ける。
「紡希の武器でメデューサに接近し、花音さんの武器で光線を跳ね返す。以上です、が。言葉にして聞く以上に、簡単ではないことが予想されます。特に紡希、あなたに本作戦で最も重要で難しい役割を担ってもらいます」
「難しい役割……?」
「はい。タイミング、高速移動のバランス保持、移動先の位置、全てに高水準な精度が求められます」
私にそんなことできるかな……?、と肩を震わせ不安に思う紡希に玲奈は言葉をさらに続ける。
「そんな難しい役割も紡希ならば、果たせる。と私は思っています。その証拠に先程、海桜を石化から解くことも完璧にこなしてくれました。石化から解くなんてことは難しいなんてもんじゃありません。紡希はすごいんです。自分ではそんなことはないと思ってるかもしれませんが」
玲奈は紡希の背に手で触れる。
衣類越しに体温が伝わるなんてことはないはずなのに、紡希には温度を感じた。
「これまでに一つ困難を乗り越えました。この事実があれば十分でしょう。だから、自信をもって」
玲奈の一言に紡希はその不安感が消えていく。と同時に、自分のやるべき事へと意識が移る。紡希は返答の一つもしないが、玲奈にはわかっている。無言の紡希の表情の中に決意があることを。
…
二人のやり取りを見ていた花音は紗織とのやり取りを思い出す。かつて自身が戦いへの不安で立ちすくんでいた時、必ず紗織の励ましがあった。
紗織の見た目は可憐で華奢、のただ一言に尽き、見る者に、少しの衝撃で折れてしまいそうな百合の花というような印象を与えるのだが、魔獣討伐に向かうときの彼女は違った。可憐で華奢の印象はそのままにそこに生きることへの活力の力強さが加えられる。生命力が高いとでもいえようか、真っすぐに生き抜く紗織の立ち振る舞いや言動に心が奮え、おかげで花音は幾度も魔獣に立ち向かうことができた。
だが、紗織からの励ましは死神と遭遇する前を最後にもう二度となくなってしまった。そこから先は紗織の励ましなしで戦いに身を投じなければいけない。紗織はもうこの世にはいない。このことを認識した花音には寂しさが胸の中に広がる。さらに同時に死神に対する憎悪も広がる──。
花音は歯を食いしばる。憎悪が増大する分、さらに力が加わる。だが、急に顎の力がストンと抜けた。自分のやるべきことに気がついたからである。
花音は深呼吸する。今は目の前の自分に与えられた役目を遂行するのだと。
…
三人は決行のタイミングを待つ間に準備を整える。まずは紡希が自分に端子を挿し、長く伸ばしたコードを体に巻き付ける。プラグ側を持ち、さらにコードを延長、花音の体を一周させる。と一連の準備は完了。あとは実行するだけという状態だ。
この状況で、紡希の心に緊張感が増していた。
さっきの不安感とはまた違う。
息苦しくなるわけではなく、肩が震えるというわけではなく、いつもは中々気にならない心臓の音が今は気になって、その心拍がだんだんと回数が多くなる。
これが不思議で、緊張のせいでうまく考えられなくなったり、動けなくなったりはしない。
むしろ心地が良いくらいに感じる。
たぶんこれが適度な緊張感っていうものだろう。
なんだか視界も開けてきたような気もするし、頭の中がすっきりもして来た。
そうだ、状況の整理がてらメデューサの様子を確認してみよう。
完全に海桜や蒼の方に気をとられて、その他には注意を向けていない。
どうやらこちらへの注意は薄いようだ。
その薄い注意もせいぜい梨乃の弓に向けられているくらいで、意識の外に外れている私や玲奈、花音がなにかのアクションを起こしても気づきそうな様子はなく、絶好のチャンスだ。
でも、接近するとなると話は別になるはず。
近づけば近づくほど、メデューサの警戒心は高まり、作戦は成功しにくくなる。
だから、今からする作戦で重要となる点は、接近するときはできるだけ一気に行くということ。
さらに花音さんの鏡でメデューサの石化光線を反射するためにはまずはそれを誘引させることが必要だけど、それに対しては石化光線を打たないといけない状況を作り出したらいい。
その状況はもう一つの攻撃手段である頭の蛇を用いてする咬合が届かない位置にいることで作り出せるから、充電器の移動では咬合の攻撃範囲のギリギリ外まで到達することも必要になる。
この二点を考えると、プラグを打ち込むべき場所、つまり移動先はあの柱だ。
紡希が狙っている位置は上記の二点をクリアし、蒼や海桜の前衛組のメデューサを挟んで向こう側──つまり、メデューサの背後をとる位置に立つ柱である。
「準備はいいですか─?」
玲奈がささやく。
作戦が始まるまでもう間もない。
玲奈の目はメデューサの動きに集中し、完全に視界から外れる瞬間を狙っている。
「──いまです!」
音量は小さいながらはっきりとした掛け声で紡希、花音の二人は動き始める。
まず紡希が充電器で柱と自分を接続するため、振りかぶって思いっきりプラグを投げ飛ばす。
プラグは直線的に宙を進み、無事目的の柱に刺さる。
この間、10数秒。
目線で確認し合った二人は収縮するコードに勢いよく引っ張られる。
数秒もしないうち目的の柱までたどり着く。
ここでメデューサは異変を察知した。
そして、もうすでに背後に紡希と花音の二人が立っていることに気が付いた。
すぐさま頭の蛇を向かわせようとするが、届かない。
さらに後ろにはまだ海桜や蒼の前衛組がいる。
そのため、メデューサは石化光線を飛ばす予備動作を見せる。
これを見るや、前衛組はすぐに柱の後ろにまで退却する。同じく紡希も柱の後ろに隠れる。そうして、花音だけがその場に取り残され、メデューサと対峙する。
花音はすぐさま盾を構え、その端から少し顔を出す。と、メデューサと目が合った(正確には目が合ったかはわからないが、少なくとも花音はそう感じた)。
赤いガラス玉の中央に虹彩が刻まれているだけのような瞳。
花音はメデューサの目をまじかに見た時、これは生物の目ではないと思った。あまりに無機質で、機械的。瞳の奥には何も感情を持たないようなそんな目。まるで何者かに操られているような──例えば、ロボットのように背後に操縦する人間がいるかのような。
今までの魔獣はこんな目をしていただろうか、と花音は考える。その答えはわからない。今までこんなところを気にして戦闘することなどなかった花音にとっては、解消することなどない疑問だからだ。
メデューサの光線が来る数秒前、些細な疑問など投げ捨て、頭を盾の後ろへ隠す。
メデューサの目が純色の赤にまで近づき、光量も徐々に高まっていく。
これがメデューサ討伐の決め手となるか、決戦の時はもうすぐそこにまで来ている。ここから紡希達は作戦の成否に関与することはできない。あとは全て花音に託された。だが、当の本人花音も自身の武器と己の能力を信じることしかできることが残されていない。誰もが誰かを信じるという、希望を見ることしかできない空間の中で、魔法少女たちはその時を待つ。
残り一秒。
メデューサの目からは一瞬だけ、光が無くなる。
しかし、誰も何をすることも何を考えることもできないほどの一瞬の後に、石化光線が照射される。
辺りが真っ赤に照らされた。
打ちっぱなしのコンクリが真っ赤に染まり、唯一開いていた外につながる割れ目からは赤い光が飛び出す。そして、メデューサを中心に放射状に柱の陰が赤色を黒に塗りつぶす。
しかし、その光も一瞬のうちに無くなり、また薄暗くなり、月明かりだけが頼りの暗闇に戻っていく。
紡希は柱から顔をのぞかせて、作戦の成否を確認する。
まばゆい光を視認した後の暗闇は紡希にとって見えにくいもので、何度も瞬きをしつつ結果を知ろうと花音の姿を求め続ける。
おぼろげな視界の中、目に写ったのは2つの姿。
一方は盾を構えつつも、その陰に隠れている花音の姿。
もう一方は依然としてその場に立ち続けるメデューサの姿だった。
だんだんと暗闇に目が慣れていく。慣れ切った所でようやく確認できた。
花音が動いていること、そして──、メデューサが石化していることを。
──作戦は、成功……!
紡希は心の中でそう叫ぶと同時に拳を握り、ガッツポーズをとる。紡希の心の中では、表現できないほどの歓喜で舞い上がり、小躍りしたいほどの気分である。
この作戦におけるすべての行程がうまくいった。
これも花音はもちろん、おとり役を担ってくれた仲間のみんな、そして私、みんなの力が合わさって、できたこと。私一人では到底果たすことができなかった。
やっぱり、一人で抱え込んで考えもなしに突撃するんじゃなくて、みんなに頼ればよかったんだ。
紡希は立ち上がり、依然として盾の後ろにいる花音に近づいて、手を差し伸べる。
「花音さん! お疲れ様!」
花音はその可愛らしい瞳を紡希に向け、その手を取る。
「やって、やりました」
花音は満面の笑みだ。その表情には、作戦を果たした達成感も現れている。
「やって、やったね」
紡希も笑みを浮かべてそう返して、二人は作戦成功の喜びを分かち合う。
しかし、戦勝に浸る二人を邪魔するかのように後方から慌ただしい足音が近づく。
「まだコアを破壊していませんわ!」
そうだ。コアがまだだった。
大声で告げる梨乃の言葉に、紡希はまだ戦いが終わっていないことに気が付いた。コアを破壊しない限り、魔獣は討伐したことにはならない。そのことを作戦が成功したことに盛り上がっていた二人は言われるまで気が付きもしなかった。
一方で石化したメデューサに近づいた梨乃はコアを破壊する方法について模索する。
「海桜、ハサミで頭部を破壊できそうですか?」
オッケー、と答え、海桜はハサミの刃の部分を握りこんで持つ。ハンマーのように扱い、重い柄の部分で衝撃を与え、コアを頭部丸ごと破壊する算段だ。
海桜は思いっきり振りかぶりメデューサの頭部めがけて、振り放つ。だが、石像はびくともしない。しかもヒビの一切も入らない。
「いや、ダメ。けっこう硬くて壊せない」
「ならば、どういたしましょうか……」
梨乃が漏らしてしまったかのようにつぶやいた。
…
その後、斬ればいけるのではないかという意見により、海桜や蒼が試すも刃が石に弾かれ壊せない。絆の鞭などでも壊そうとしてみたが、まったくどうにもならない。そんな空気が場を支配し、そこにいるほとんどの少女が、行き詰まりを感じていた。
だが、メデューサの石像を物珍しそうにコツコツと叩く蒼の発言で、その空気が変わる。
「紡希のあれ使うしかないんじゃないかー?」
蒼の言う〝あれ”とは魔力移動の事だ。自身か海桜かのどちらかに魔力を譲渡して、渾身の一撃を与えようという提案をしている。
確かに、魔力移動によって増えた魔力を消費して放たれる一撃は強力なもので、石化したメデューサの頭部も簡単に破壊できるであろうが、
「でも、あれは紡希ちゃんにとても負担の大きいものだよ」
絆が紡希の身を案じて、反対する。
絆の言うことは的を得ている。魔力移動は供給先の人間が必ずいるはずだが、この場合紡希がそれにあたる。魔力移動をした時、供給先の人物はかなりの魔力をとられ、負担が大いにのしかかる。さらに、紡希は魔力を移動する能力を使うのにも魔力を消費するため、さらなる追加の負担もある。
絆の意見を聞いた蒼は理解を示し、
「あーそうなのか。じゃあ、ダメだな」
「いいえ、それで行きますわ」
引き下がる蒼に対して、梨乃が無理やり実行を決定しようとする。
「いや、駄目だよ。さっき紡希ちゃんにとても負担が大きいっていったよね。
それでまた、倒れちゃうなんてことがあったら……」
「魔力の供給源はわたくしからにしていただきます」
「え?」
「だから魔力の供給源はわたくしからにしていただきます、と」
思いもよらない発言に絆は戸惑う。
「わたくしからって。それ大丈夫なんですか? 梨乃の方も弓の遠距離攻撃で魔力の不安があるような気がするのですが。なんなら私がその役を引き受けますよ。」
「いえ、これは私のけじめですわ」
「けじめって……」
何のけじめが梨乃にあるのかが絆にはわからなかったのに加え、梨乃も相当消耗しているはずなのになぜ自分からその役を買って出ようとするのかもわからなかった。
「さあ、はやく。わたくしにプラグを挿してくださいまし。メデューサが今度またいつか復活するかもわかりませんの。だから、はやく」
「いや、でも……」
紡希は梨乃にプラグを挿すことにためらう。
そこに玲奈が仲裁に割って入る。
「大きく魔力を消費している梨乃には、きついでしょう。もちろん、紡希にも同じことが言えます。ここはどうでしょう、私達それぞれから少しずつ魔力を供給するというのは。負担する人物が増えれば、一人に対する負担も減りますし、そもそもここにいる全員かなり魔力を消耗しています。紡希この作戦はいけませんか?」
「ええと……」
紡希は言葉を返せない。頭の中で場を繋ぐ言葉を用意しようとするが、なかなか出てこない。肯定も否定もせずに、保留さえしないような言葉が見つからない。
紡希が煮え切らない態度をしているのには理由がある。
なんでも紡希は魔力移動がうまくできるわけではなく、一度魔力移動を行えば供給源がほとんど空っぽになるまでいかないと止めることができない。海桜の石化解除の時も全部空っぽになるまで行きかけたが、実際には石の層だけにしか刺さっていなかったので、その事態を何とかまぬかれることができた。
ただ、今回の場合だと梨乃や他のみんなに直接挿すことになるため、気絶させるまで魔力移動をしてしまう可能性が十分にある。紡希にとってその可能性をできるなら避けたいことである。
「……できない」
不満を示す梨乃。心配する絆。理由を察しようとする玲奈。静観している海桜。不穏な空気に一歩引く花音。それぞれがそれぞれの反応を見せ紡希の言葉を静かに聴く。
「皆には挿せないよ。気絶させちゃうかもしれない。
それなら自分にやった方がよっぽどいい。それに自分の魔力量ならわかるから」
反応は誰からもなく、静まり返っている。
紡希はその様子に自分勝手に思われているのかもしれない、と不安になるも、リスクを考えればこうするのが一番だ、と自分の行動が間違いではないと確信している。
「海桜、コアの破壊お願いしてもいい?」
「いいよ。もとからそのつもりだったし」
海桜は即答する。紡希のことを心配する様子を見せないが、事実あまり心配していない。それは海桜が非情だからというわけではなく、信頼しているからなのだ。
その信頼から今回のことも自分で何とかできると信じている。
海桜の返事を聞くと、紡希はプラグを自分の太ももに挿した。
そして、もう片方の端子を海桜に挿し込む。
紡希の体のプラグを挿した部分が光り始める。
ピリッと一瞬の刺激が来ると、ネオンイエローの光が紡希から充電器を通って海桜に流れ込んでいく。
紡希は、体からどんどん魔力が抜けていくのを感じている。海桜が消費した分の魔力を補填すると、光の流れは止まる。この状態は海桜の魔力が最大量まで溜まって、魔力の移動がされていない状態なのだが、海桜が魔力を消費すればまた紡希から補填される。つまり、実質的に海桜の最大魔力量が拡張されているようなものだ。
そのため、海桜はいつもより強力な攻撃ができる。
海桜は武器のはさみの柄を両手で持ち、振りかぶり、跳ぶ。ジャンプの高度が最高点に達した時、メデューサの頭部に向かって、振り下ろす。重い一撃は魔力大量消費のブーストがかかり、さらに重く。メデューサの頭部表面に触れるかと思った瞬間、石を溶かすように割き、やわらかい中身を感覚もないほどに引き裂くと、ようやく固い部分に到達する。
これがコアだという手ごたえを得た、海桜は圧し斬るがため、さらに力で押し込む。
一点に強大な圧力が加えられたコアは力点から割れ始めてくる。そのヒビが音を立ててさらに拡大していく。
耐久の限界。それをコアが自覚した時ガラスのように粉々に砕け散った。
ここに四魔メデューサは討伐された──。
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