不安感…………………………………11mg
「ねぇ、海桜。私達、四魔に勝てるかな?」
祝勝会から帰る途中、急に不安になって尋ねずにはいられなかった。
「勝てるよ。私達なら」
海桜はそう言っているが、その言葉を聞いてもまだ不安は拭えない。
今まで交戦してきた魔獣はほとんどが星1か2、先日のケルベロスでようやく星3だ。
それに対して、四魔は星5の魔獣。
急に跳ね上がる魔獣の強さに私は戸惑っているだねなのかもしれない。
杞憂かもしれない。
自分の頭の中で先程の海桜の言葉をリピートさせ、不安を消そうとする。
だが、不安は消えない。
むしろ、海桜のその能天気ぶりに少し苛立ちを感じてくるまである。
「海桜って、あんまり不安そうにしてることってないよね」
「そんなことないよ。一人なら失敗が怖くて不安に感じることもあるだろうけど、紡希といると全部上手くいくって思うんだ」
少し皮肉ぽく言ってみたが、返答は思いもよらないもので面食らった。嬉しくも感じるが、
海桜なら一人でもやっていけそうなのに、とも思う。
「私はいてもいなくてもどうにもなんないよ。
ほら、私ってケルベロス倒しに行ったとき、何にもできなかったじゃん。
むしろ、私はお荷物なのかもね」
「いや違うよ。紡希は、」
「違うよ、そんなことないよって私を気遣って言ってくれるけどさ、
それって本当に思ってるの?」
さっきから海桜を困らせるようなことばかり言ってしまう。
けど、私が海桜に対して思っていることだ。
「いや、気遣ってない。本当のことだよ」
絶対気遣って言っているだけだ。
初めて会った時もなんで、いつも私を気遣ってくれるんだ。
「会って数ヶ月しか立ってないのに、どうして私を気遣ってくれるの? それも足を引っ張る私に。」
「それは……昔、紡希に……
いや、やっぱなんでもない。ごめん。」
それから別れるまで沈黙が続いた。




