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五節

「え〜皆さん、おはようございます」

校長先生の話は、言うなればお約束のようなものだった、だがその話の中でも普通の学校ではありえない話をしだすのだが、全校生徒は普通のように聞いている。

「え〜皆さんの知ってのとうり、我が校では、授業の一環として【法業ほうぎょう】と【魔業(まぎょう】というものがあります、そもそも、皆さんは宝典の所持者(ホルダー)で、あり、ホルダーは、その力を行使することでさまざまな能力を使うことができるのですが、この力は、一部の人間しか使えないことが近年わかり始めました。ですから、したがって我が校はその力の育成と、ともに学業の向上を図るものとして私は、この学校を創立することを決めました・・・・・」

校長先生の話は一言一言区切って話すので、長い話となると本当に聞きずらい、


そのまま校長先生のお話も終わり全校の男子の全員が待っていた女子生徒会長の出番がきた・・


「皆さん、おはようございます、ご機嫌いかがでしょうか?」


「ワァァァァァァーーー・・・・・」

無駄にプライドの高はずの全校の男子が見苦しいほどに騒ぎ出す。

「会長ーこっちむいてーー」

「会長、今日も素敵だ!!」

「会長!今度二人っきりで無人島へ逃避行してくださぁーーい」

「はぁはぁ・・・・会長・・・萌え」

etc・・・・

最後のは、なんだかよくわからないのが出てきたが、この騒ぎのとうりこの学校の生徒会長は超・高嶺の花なのだ!

彼女の名は、瑪瑙 千春(めのう ちはる)

全校の女子生徒の中でも超・がつくほどの美人生徒。

悪いうわさもなく、誰とでもやさしく接する事のできるやり手生徒会長

クラスの中の女子生徒も彼女にラブレターを贈るほどの最強女子なのだ!

それから生徒会長は、これからの授業に対する態度や、日ごろの生活などについての注意をして舞台から降りた。




全校集会も終わり、全校の生徒も体育館から出ようとした時・・・



ドッガァァァァァァァァン

まるで10tトラックが正面衝突をしたかのような音が体育館を襲う、

「何!?」

「何ですの!?」

沙耶と瀬良が顔を見合わせて驚く。

沙耶がふっと体育館の壇上を見やると一匹の犬っぽいものが暴れ回っていた。否、犬にしては体の大きさが違うし何よりおかしいのが首が3つあるのだ!彼女は、思った、間違いない!

「ケルベロス!」

沙耶が叫ぶように言う

「ケルベロス?そんな、あれは契約召還魔獣のはず・・・・」

瀬良があわてて言う

それもそのはず、ケルベロスなどの幻想種などと契約を交わすには異世界、それもケルベロスと契約を結ぼうものなら地獄の手前までいかなけれべならない、そこまで行くには上級ホルダーでも難しい、それにケルベロスは地獄の門を守護するので手一杯のはず、現世などに下りてくることなどかなわないはず・・・・

となると、「強制召還!」

みんながあわてているのに、やけに沙耶は静かにケルベロスを見やる、それをいつものように見つめる瀬良

「やるんですの?」

瀬良がいきなり言い出す、

「はい、やります。」

沙耶がさも、当たり前のように言う

生徒会長である千春がこっちに駆け寄ってくる

「やるんですか?」

この人もさも当たり前のように言う

「やります」

同じように沙耶が答える

「でわっ!」

生徒会長が言ったとたん三人は声を合わせていった

「「「ケル・カルスト!!!」」」

言ったとたん三人の周りに本が舞いだす

沙耶の本は真っ白な表紙に金文字で「ルーサ」と書かれている本

瀬良の本は緑の表紙に「ネイス」と書かれている本

千春の本は青い表紙に「アクエ」と書かれている本

沙耶は本を手に取り開くや否や

「ウェルズ・ム・ガルナス」

と、唱えると、とたんに彼女の体の周りから光の閃光が、走った

「グゥルゥゥゥ」

ケルベロスが光に目をくらませてひるんだ隙に

瀬良が

「ネイヤ・ウル・スラン」

唱えると同時に彼女の正面の空間から木の塊でできた銃の弾丸のような形をした弾が撃たれる

グシッという音と同時にケルベロスの足に大穴が穿たれた

そこにすべるように千春が

「ウォーテ・トゥル・グラン」

彼女の足元から大量の圧を持った水がケルベロスを襲う

大量の水に飲み込まれたケルベロスは、身動きがとれずに、なされるがままになってしまった

「やったの?」

瀬良が言う

「まだです!」

千春が言うと同時にケルベロスがこっちに突進してきた!

「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁ」」」

三人は必死で逃げてた

「何で私たちの宝典が通用しないんですかぁぁぁぁ!!」

沙耶が一生懸命走りながら言う

「そんなこと聞かれてもわかりませんわぁぁぁぁ!」

瀬良が答える

「そんなことよりも今は最善の策を考えるべきだとおもいますぅぅぅぅぅ!!」

千春が自分の考えを述べる

三人とも強さで言えば学園の5本の指に入るほどの強さなのだが、地獄の門番であるケルベロスには効くどころかハエがたかって来たぐらいにしか感じない

「そういえばこの間法業で習いました!」

沙耶が言う

「何をですの!」

瀬良が答える

「いくら力が弱くても複数人数集まれば魔界の生物の一匹ぐらいなら強制召還が可能だと!!!」

沙耶が言う

「ですが、その呪文なんて知りませんよ!!」

千春が自分の考えを述べる

「大丈夫です!!その呪文なら覚えてます!!」

沙耶が答える

「考えてる暇はありませんわっ!すぐにしましょう!!」

瀬良が言う

「するしかありませんね!」

千春が述べる

三人はケルベロスに立ち向かうように並ぶと本をかざした

「私の言った後に続けてください」

沙耶が言った

二人とも無言でうなずいた

「エル・テラ・ガウス・・・・」

「「エル・テラ・ガウス・・・・」」

「ギド・エン・ブラント・・・・」

「「ギド・エン・ブラント・・・」」

「イル・ガイン!!」

「「イル・ガイン!!」」

言ったとたんに三人の本が円形に高速で回りだした、それこそひとつの円が見えるくらいに

だが、ケルベロスが爪を振りかざして払ってきた!!

「「「だめだ」」」

三人の頭の中はその三文字で統一された、三人があきらめて目をつぶった・・・・



・・・・・・あれ。

なぜかくるはずの爪がこない

三人が恐る恐る目を開けると

そこには驚くべき光景が広がっていた



黒いコート・・・・最初に見えたのはそれだった

だが、驚いたのはそれではなかった!

黒いコートの人物がケルベロスの爪をつかんでいた、それも片手で!

三人はつい声に出た

「「「うそ。」」」

その人物は顔がまだ見えないので男か女かはわからないが後姿でなんとなく男だろうと感じることのできる背中であった

男はつかんだ爪を押し返した

今まですごい剣幕で追いかけてきたケルベロスがいとも簡単にこかされた

ケルベロス自身も想定外なのだろうかあっけに取られていたがすぐに体制を立て直した

男は透き通るようで力のある声で

「ケル・カルスト」

と唱えた、とたんに彼の体の周りを何百何千もの黒い表紙の本が舞った

その本には「ダークネル」とかすれていたがしっかりと金文字で彫られていた

男は本を手にも取らず呪文でもなく言った

「闇の宝典・第1章5節死を貪るもの」

とたんに宙を舞っていた本のひとつが彼の手についた、と同時に禍々しい一本の(かま)に変わった

彼はそれを一度乱暴に振るうとケルベロスに向かって突っ込んでいった

ケルベロスも負けじと男に突っ込む

ケルベロスが爪を振りかざしなぎ払う!

男がそれをうまく鎌を使って受け流す!その受け流した爪を腕ごと刈り取る

ザンッ!!!

「グルアウゥゥゥゥゥ!!」

痛みにひるんだケルベロスに対して男は一瞬でケルベロスの3つの首を駆り飛ばした

ザン!ザン!ザン!

首のないケルベロスはそのまま体中から黒い炎を上げ灰になっていった・・・・

どうでしょうか。。。。

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