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一節

この世にはありとあらゆるとこに本があふれている

たとえば


漫画、小説、百科事典、辞書、教科書、法典、宝典・・・


この物語は、闇の宝典と言う本の所持者(ホルダー)に選ばれた少年の物語である。



雨の強い日の夜のことだった

細く暗い路地裏で今まさに一人の幼い命のともし火が消えかかっている

年の頃は恐らく5歳もしくは6歳くらいの、男の子

なぜこの子は、こんなとこで死にかけているのかというと・・


15時間前


少年の名前は響 恭司(ひびき きょうじ)今日は楽しみにしていた家族旅行の日

朝は早めに起きてかばんにおもちゃ(お気に入りの人形)やゲームボーイ

などを詰め込んで今日のことを考えて期待に胸を膨らましていた時

「恭ちゃーん早く降りてらっしゃい」

下から聞こえてくる母の声

「はーい」

下に下りると恭司の大好きな目玉焼きが出迎えてくれた

「おはよう、恭司」

「おはよう!パパ」

父に朝の挨拶を元気に返してテーブルの上の朝ごはんに目線をロックオン

なんていっても今日は楽しみにしていた家族旅行ガッツリ食べて体力をつけておかないと

体が持たない

「いただきまーす!!」

元気よく手を合わせて叫ぶように言う

ガツガツ、ムシャムシャ

「そんなに急いで食べなくてもご飯は逃げないわよ」

母が微笑みながら我が子に言う

「だって早く食べて早くお外にでたいもん」

恭司はなんていっても今日の旅行を楽しみにしていた

「ねえ、パパ」

「ん、何だ恭司?」

朝のコーヒーを飲みながら新聞を広げてた父がこっちに視線を向ける

「今日はいっぱいあそんでよ!!」

「ああ!もう今日は恭司が遊びたくないというまで遊んでやる!」

「ヤッター」

「あらら、恭ちゃんお口からこぼれてるわよ」

あわてて我が子の顔をエプロンで拭く母

「ありがとうお母さん」

「どういたしまして」

どこからどう見ても微笑ましい家族の光景だった

「さあ、そろそろ行くぞ」

父が出発の号令を出して恭司も

「しゅっぱーつ」

拳を振り上げた

こうして家族旅行は幕を開けた・・・・まだこの先の起こることを知らずに・・・・

初めて書いた作品ですよかったら長くかわいがってやってください。

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