プレゼント
きっと私は悪い子。
メリークリスマス。
クリスマスの夜には、サンタさんがプレゼントを届けてくれる。
けれど、良い子のところにしか来ないんだよ。
イブの昼間にゾクリと寒気。
皮肉の聞いたサンタさんは、一足先に、私にプレゼントを届けてくれた。
病気という名のプレゼント。
そんな私は、きっと悪い子。
だって、昼にもらったプレゼントだから。
それならさ、サンタさん。
変わりに良い子にプレゼントを届けてよ。
イブの夜にも、病気で苦しむ良い子に、
健康という名のプレゼントを届けてよ。
健康な私に、病気をプレゼントしたんだから、
病気な誰かに、健康をプレゼントしてよ。
それならちょうど、釣り合いがとれるでしょう?
私は悪い子。悪い子には、昼にプレゼント。
あの子は良い子。良い子には、夜にプレゼント。
きっと素敵なプレゼント。
聖なる夜に祈りを。
良い子に祝福あれ。
悪い子にも、幸あれ。
願わくは、善なる人たちに、あまねく、祝福を。