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プレゼント

 きっと私は悪い子。

 メリークリスマス。


 クリスマスの夜には、サンタさんがプレゼントを届けてくれる。

 けれど、良い子のところにしか来ないんだよ。


 イブの昼間にゾクリと寒気。

 皮肉の聞いたサンタさんは、一足先に、私にプレゼントを届けてくれた。

 病気という名のプレゼント。

 そんな私は、きっと悪い子。

 だって、昼にもらったプレゼントだから。


 それならさ、サンタさん。


 変わりに良い子にプレゼントを届けてよ。


 イブの夜にも、病気で苦しむ良い子に、

 健康という名のプレゼントを届けてよ。


 健康な私に、病気をプレゼントしたんだから、

 病気な誰かに、健康をプレゼントしてよ。


 それならちょうど、釣り合いがとれるでしょう?


 私は悪い子。悪い子には、昼にプレゼント。

 あの子は良い子。良い子には、夜にプレゼント。


 きっと素敵なプレゼント。

 聖なる夜に祈りを。


 良い子に祝福あれ。


 悪い子にも、幸あれ。


 願わくは、善なる人たちに、あまねく、祝福を。

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― 新着の感想 ―
プレゼントが「病気」なのであれば、それはきっと乗り越えるべき「試練」であって、その先にはきっと意義のある「何か」が待っている…そう考えると、これも一つの「良い子」へのプレゼントなのかも! まぁ、実際に…
お仕事柄、「なんでこんな子が?、こんな良い人が?」って思う時があります。 人間は病を克服してきたけれど、その過程では病に苦しむ人たちの存在があったのでしょう。 そして、その人たちを治したいという想…
[良い点] 真面目に返信いただきありがとうございます^^ 私は背景とか深く考えず、もし病気の原因がサンタなのであれば中々に酷なサンタだなと思っただけですね。 もし、そんなことを考えているお子さんが…
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