表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

屋台のはしご

作者: 夜朝

きゃっきゃと

テンションを上げて

屋台から屋台へ

はしごしている子どもは

次から次へと

品物を持ってきては

付き添いの人の手の上に

乗せていく


たこやき

お好み焼き

焼きそば

じゃがバター

りんご飴

チョコバナナ

牛肉の串焼き

かき氷

クレープ


事前に町民に配布された引換券


用事があったり

もともと興味がなかったり


使わない人々から譲り受けて

札束のようになったものを

しっかり握りしめて

順番に交換していく


両腕に抱えきれなくなったところで

一声かける付添い人へ

くるりと振り返った子どもは


はた


気づいて

ばつが悪そうに笑った


ごめんごめん

そろそろ食べよ?

どこか座って


並べるとかなりの量


付添い人は

あまりの状況に

どこから手をつけたものか

分からなくなったようで


子どもは

たこやきひとつ

口に入れて

はふはふと

熱い息を換気しながら

小さい手で勧めた


どうぞどうぞ

ゆっくり

お好きなものから


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ