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夜から昼に。

..............んー、.......ねみぃ..............

食堂で昼飯を機械的に突っつきながらアクビをする。

.......やっぱもうちょい寝とけばよかったな.......むにゃ。



今朝2人と別れたあと、まだ時間もあったし二度寝..............いや、三度寝?しようと自分の部屋に戻ったものの、望乃夏さんから出された問いかけの事が頭をチラついてなかなか眠れなくて..............朝飯を抜いてまで寝て、うるさいアラームに薄目を開けてみたらいつの間にか始業ギリギリで、慌てて制服引っかけローファーつっかけて高等部の教室まで猛ダッシュ.......したはいいんだけど、誰も残ってなくて。あっそういえば体育だったと思い出して、ロッカーからジャージ引っ張り出して慌てて脱ぎ散らかして体育館まで猛ダッシュ。

「おーう、遅いぞ凉ちゃん」

ラケット片手にニヤニヤ笑う茉莉花が待ち構えてた。

「げっ、遅刻か!?」

慌ててキョロキョロと周りを伺うと、

「うっそーん、まだ始まってないよん」

「なんだよ脅かすなよぉ..............」

へなへなと崩れ込む。あー足いてぇ..............

「その様子だと、さては考え込んで眠れなかったなぁ? 」

「うっせ」

カゴからラケットを引っこ抜くと、茉莉花の頭にタテに落とす。あ、避けやがった。

「ま、あんまし悩まない方がいいんじゃないの? ぼく達は所詮ぼく達なんだからさ♪ 」

「そう言われてもなぁ..............」

と、頭を抱えると、すかさず茉莉花がラケットを縦に落としてくる。

「いてっ!?」

何すんだよっと涙目で見上げると、

「悩むなって言ってるだろ? 悩んだところでどうにもなんないって」

「分かってるよ..............」

「うん、ならよし。.......さて、始めるからさ、凉ちゃん羽根取ってきて」

「えー、お前がいけよ」

と言いつつ、ぼくが羽根を取りに行こうとすると、

「ちょっ、凉ちゃんっ、ジャージ後ろ前じゃんっ」

「あ? ............................あっ!?」

うおっ、ほんとだ!?

「あーもう、こっち来てっ」

と、物陰に引っ張りこまれて、

「ほら、後ろ向いてるから早くっ」

「なんだよ..............」

とりあえずそそくさとジャージズボンを直すと、茉莉花の手には、どこから取り出したのかクシが握られていて、

「よーっぽど慌てて出てきたんだなぁ、せめて寝癖ぐらいは直して出てくればいいのに」

「そんな余裕なかったんだもん.......」

大雑把にクシで髪をとかされながら、時々目の前を横切る茉莉花の腕に目を止める。

「また生傷作ったんか?」

「うっさい、.......朝のだよ」

「あーなるほど。そっちも朝を楽しんだのか」

「ばっ、た、たのしっ」

「いてぇっ!? 今髪抜いただろっ」

手元の狂った茉莉花に抗議しつつ、何もやることがなくて、いつの間にかうつらうつらと船をこぎそうになる。

「おーい、凉ちゃーん、寝るなー」

ぺしぺしとほっぺたを叩いたり、あるいはむにむにと横に引っ張ってみたり、茉莉花がぼくで遊んでる.......むにゃ。

「ん、ねて、ない、..............むにゃ」

「あーこりゃ重症だな..............」

「だいじょぶ、だって」

なんとか気合いで目を覚ます。.......うん、ギリいける.......か.......

「ほんとか..............無理すんなよ.......」

茉莉花の心配そうな眼差し。いや大丈夫だって、寝なくても倒れたりしないって.......



と、こんな感じで朝をやり過ごしたものの、昼飯を食べる頃にはもう眠さの限界で。なんとか昼食のトレーは落とさずに持ってこれたはいいものの、ほとんど食べる気力もなくただ箸でつつくだけ。

こりゃ、本格的に保険室で寝ようかな.......

「あれ、すずちゃんだ」

.......ん?

「.......あ、ゆみり」

「どうしたの? 食べないの?」

空っぽのお皿を積んだトレーを抱えて顔色を覗き込んでくる。

「ん、もういいや..............ゆみり食べる?」

「うんっ」

言うが早いか、トレーを置いてぼくの残りを平らげにかかる。あっという間に自分のお腹に収めるのを横目で見ていると、なんだかまた頭が重くなってきて..............ぐー.......

「どうしたのすずちゃん、具合悪いの?」

「あー、うん、ちょっとね..............昨日寝れなくて.......」

「あー、やっぱり。昨日も調子悪そうだったもんね。どうする? 保健室いく? 」

「..............うん、そうする.......ごめんゆみり、悪いけどこれ、片しといて」

そう言うと、よろよろと立ち上がって歩き出.......そうとしてゆみりに止められる。

「ダメだよ、そんなフラフラしてて.......待ってて、これ置いてくるから」

「え、いいよ、一人で、行けるって.......」

「ダメっ、お姉ちゃんの言うことには従いなさいっ」

びしっと指差しで止められる。..............いや、お姉ちゃんって.......半年ぐらい違うけどさ.......

「..............はいはい、分かりましたよ..............ゆみりお姉ちゃん.......」

ここはゆみりに従うとしますか.......

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