第五章:天界の大慌て
天界では、ミカエルとガブちゃんが大パニックになっていた。
「まずい、まずい、まずい!転生ミスが発覚したら、俺たちクビだよ!」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!私が全部悪いです!」
ミカエルは頭を抱えた。
「とにかく修正しないと……でも直接介入は規則違反だ……そうだ!『夢』を通じてヒントを与えよう。二人に、入れ替わったことを気づかせて、自分たちで解決させるんだ」
その夜、エレナとクラリッサは同じ夢を見た。
夢の中では、光り輝くミカエル(実際はパジャマ姿だが、光のエフェクトでごまかしている)が現れ、事情を説明した。
「というわけで、君たちは入れ替わってしまった。申し訳ない。でも、直接修正はできない。だから、自分たちで解決方法を見つけてほしい」
エレナは夢の中で冷静に質問した。
「解決方法とは具体的にどうすれば?」
「んー……たぶん、お互いの『本来の役割』を全うしながら、この世界で良い影響を与えることじゃないかな?そうすれば、自然と調和が取れる…はず」
クラリッサは不満そうに言った。
「つまり、私はこの地味な体のままで我慢しろってこと!?とんでもない!せめて元の身体の美貌くらい戻してよ!」
「それは無理だ……でも、代わりに提案がある。君たち、お互いの『長所』を教え合ってはどうだ?エレナはクラリッサに慈愛の心を、クラリッサはエレナに……えーと……社交術を?」
二人は目を見合わせた。それは奇妙な提案だったが、他に方法もない。




