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夜を待つ  作者: 氷桜 零
帝国編
22/37

17夜



ーーー


レイシィへ


今すぐ、そちらに向かうから、それまで待ってくれ!


ヴァルドルツィオ


ーーー


ジスに手紙を届けに行ってもらって、数分後。

ヴァルドから、返事が届いた。


街1つ崩壊したら、ヴァルドとしても困るだろう。


やることは変わらないが、ヴァルドが来るまでは、手を出すのは控えておこう。


時間が空いてしまった。


念の為、確認できなかった他の場所を見に行こうと思う。



ーーーーー


ヴァルドからの、手紙を受け取って5日後。

少し前から、ヴァルドの気配が近いているのを感じていた。

かなり速い速度で、移動しているようだ。


街の門を通ったのを感じ取ると、私はヴァルドと合流するために宿を出た。


ヴァルド一行は、すぐに見つかった。

少人数で、ディディムに来たみたいだ。


ヴァルドに向かって、ヒラヒラと手を振って合図する。

すぐに気がついて、近寄って来た。


「早かったですね。」


「あんな手紙を貰って、悠長にしていられないからな。何処に泊まっている?」


「普通の宿ですよ。」


「お忍びできてるからな。俺たちも、そこに泊まる。案内してくれ。」


「わかりました。」


ヴァルド一行を、私の泊まる宿に案内する。

女将さんは、上客にギョッとしていたが、すぐに対応した。


全員が泊まれるだけの部屋が、空いててよかった。


「で、何があったんだ?」


ヴァルドの部屋で、早速、これまでの経緯を話した。


「精霊石を、そのままにしてはおけません。精霊石を取り外せば、魔道具は使えなくなるでしょう。そうなれば、魔道具で成り立っているこの街は、機能が停止するでしょう。」


「うむ。それは、間違いなく精霊石何だな?」


「私が、精霊石を見間違えることはありません。」


「わかった。魔道具は…違法な魔石を使っているとでも言おう。この件は、任せてくれないか?魔道具を作った人間も、聞き出そう。」


「…わかりました。人間側の都合もあるでしょうし、任せます。」


「相談なんだが…精霊石の代わりになるものを知らないか?あればスムーズに進むと思う。」


「代わり…魔石で良ければ、何とかなります。」


「すまない、それで頼む。」


「少し待ってください。」


私は、両手のひらを上に向けた状態で、意識を集中させる。


空気中の魔素を、集めて圧縮する。


手のひらの上に魔石がコロコロと落ちる。

その魔石に、水属性と地属性の特性を加える。


ものの数分で、高魔力の水と地の魔石が出来上がった。


「ふう…これで…どうしました?」


皆が、その光景に絶句している。


「いや、改めて、人間でないことを再認識しただけだ。」


「そうですか。この魔石を、代わりにして下さい。」


「ああ、確かに受け取った。何とかするから、もう数日だけ待っていてくれ。」


「わかりました。」


やはり、人間のことは、人間に任せた方が早そうである。

ヴァルドを信頼して、私は、もう少し待つことにした。




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